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浸水被害を防ぐためにまずやるべきこと いざという時に覚えておきたい水害対策

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

甚大な被害をもたらす水害には備えを(写真はイメージ)【写真:写真AC】
甚大な被害をもたらす水害には備えを(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 日本各地で豪雨による深刻な被害が発生しています。近年、台風や豪雨による自然災害は夏に頻繁に起きており、他人事ではありません。ゲリラ豪雨が増加する8月や、秋雨前線が影響を与える時期を過ぎるまで気を抜けない状況です。いざという時のために、水害への備えは万全にしておきたいもの。では、どんなことに留意しておくことが必要なのでしょうか。

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特に下水道からの氾濫に注意を

 まとまった雨が降った時、都市部では川への排水が追い付かずに排水菅などから雨水が逆流する「内水氾濫」が起こるとされています。

 2019年の台風19号がもたらした武蔵小杉駅周辺における被害では、「内水氾濫」と同時に河川も氾濫。そのため、逆流した汚水が大量に街中にあふれる結果となってしまいました。こうした被害を少しでも防ぐために「やっておいた方が良いこと」があります。

 浸水前の対策として覚えておきたいのは、排水管からの逆流を防ぐこと。そのためには『水嚢(すいのう)』が有効です。家庭の各所にある排水口を、水嚢でフタをするようにふさいでおきましょう。

 水嚢の作り方はとても簡単で、大きめのゴミ袋の中に持ち歩ける程度の量の水を入れ、しっかりと口を閉じればOK。ゴミ袋の耐久性が気になる場合は二重にして使いましょう。

 使い終わった後は、中の水を捨て、ゴミ袋を廃棄すればいいだけ。土嚢のように保管場所に困ることはありません。水嚢が作れるように、ゴミ袋用とは別に、水嚢用の袋を用意しておくことをおすすめします。

 ちなみに、忘れやすいのが洗濯機をつなげる排水口や、浴槽の中の排水口です。また、ベランダに備えられている場合もあるので、事前にチェックし、どこにあるか把握しておくことを忘れずに。

 また、屋外にあふれた汚染水が家の中に入らないようバリケードを作りたい、なんて時にも水嚢が活躍します。段ボール箱の中に水嚢を詰めて玄関や勝手口など水を防ぎたい場所に並べ、さらにレジャーシートをかぶせておくと効果的とのこと。木の板などで玄関前をふさぎ、重しとして水嚢を使うのもいいでしょう。