からだ・美容
生理のつらさ 仕事に支障をきたす不調を感じたことがある女性は半数以上 温めのコツや食事を専門家が指南
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冷えやすい生理中は温める部位や食事で体温を上げる工夫を
調査結果を受けて、いけした女性クリニック銀座院長で産婦人科医の池下育子先生が「生理と冷え」の関係を解説しました。
「生理が始まると、体温が生理前よりも下がる上に、プロスタグランジンの働きで血管が収縮して血行が悪化し、身体が冷えやすい状態になります。身体が冷えるとさらに血液の循環が悪くなって骨盤内に充血が起こり、この血液をプロスタグランジンが追い出そうとして子宮収縮が強くなり、生理痛が悪化します」
さらに生理のつらさを和らげるには、休息を取りながら身体を温めるのが一番として「身体を温めるポイント」を、次のようにコメント。
「生理中、基本は、お腹や腰など自分の痛いところを温めます。特に、おへその下から4~5センチのところにある『丹田(たんでん)』という部位を温めると、腸から身体全体を温めることができると言われているので、その部分を意識して温めるようにしましょう」
また、生理痛や生理による冷えにおすすめの食事として、管理栄養士の柿崎朋子さんは「生理中だからといって食べていけないものはありませんが、できるだけ多種の食材をバランスよく摂れるよう心がけましょう」と語り、ポイントを挙げています。
○根菜たっぷりの煮物やみそ汁にショウガをプラス
ビタミン、ミネラルが豊富で、血行促進、代謝をアップしてくれる「根菜類」。根菜の煮物やみそ汁にショウガを加えるとさらに効果が高まります。
○肉を選ぶ時は、“赤身肉”
筋肉を作って熱を生み出してくれる「赤身肉」。同時に、血液のもととなる鉄分も補給できます。
○ブロッコリーやパプリカ、カボチャを使った、温野菜のサラダやスープを
ブロッコリーやパプリカ、カボチャに豊富に含まれるビタミンCは、血液のもととなる鉄分の吸収を助けます。血液が増えて全身に行き渡り、身体が温まります。
○お菓子の代わりにナッツ類を
ナッツ類に多く含まれるビタミンEは、血液の流れを良くするので身体が温まります。
○ごはんは胚芽米や玄米を選びましょう
胚芽米や玄米に多く含まれるビタミンB1には、糖代謝を促進して身体を動かすエネルギーを産生してくれます。
(Hint-Pot編集部)