乳脂肪分が高いからといって高カロリーとは言えない？

【問題3】
「乳脂肪分」が高い順に並んでいるのは、どれか？
　A、アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓
　B、アイスミルク、アイスクリーム、ラクトアイス、氷菓
　C、ラクトアイス、アイスミルク、氷菓、アイスクリーム
　D、アイスクリーム、ラクトアイス、アイスミルク、氷菓

【解説】
　アイス4種類の違いは、含まれる「乳固形分」と「乳脂肪分」の比率になっており、実は「乳脂肪分」の量は明確に差があります。詳細は次の通りです。

○アイスクリ－ム
乳固形分が15％以上のうち「乳脂肪分8％」以上のもの

○アイスミルク
乳固形分10％以上のうち「乳脂肪分3％」以上のもの

○ラクトアイス
乳固形分が3％以上のもの

○氷菓
上記に該当しないもの

【答え】
A（アイスクリーム、アイスミルク、ラクトアイス、氷菓の順）

　
【問題4】
4種類のうち、最もエネルギー（カロリー）が高いのは「アイスクリーム」である。
○か×か？

【解説】
　問題3の解説で、それぞれの違いは、含まれる「乳固形分」と「乳脂肪分」の割合にあると説明しました。4種類のうち、最も「乳脂肪分」の含有割合が高いのは「アイスクリーム」ですが、必ずしもエネルギー量（カロリー）が高いとは言えません。

「アイスミルク」は植物性脂肪を加えたものが多く、「ラクトアイス」は植物性脂肪を使用しているケースが主流です。そのため「アイスクリーム」よりも脂質が高くなるものもあり、高カロリーになることがあります。ダイエット中の人は気を付けましょう。ちなみに、氷菓は低カロリーです。

【答え】
×

　
【問題5】
家庭の冷凍庫からアイスを出して食べたら、本来はなめらかな食感のものなのに、ザラザラとした舌触りになっていた。これを「ヒートショック」という。
○か×か？

【解説】
「ヒートショック」というと、寒い脱衣所と入浴の温度差などで起こる身体の急激な変化を指し、冬場によく耳にする言葉ですが、温度変化によってアイスクリームの品質が変わることもそう呼びます。

　例えば、夏場にお店から買って家に持ち帰ったアイスクリーム。家庭の冷凍庫に入れるまでに温度が上がったりすると、「ヒートショック」で食感が変わることがあります。温度上昇で、一度やわらかくなったり溶けてしまったりしたアイスクリームを再凍結すると、氷の結晶が大きくなり、ザラザラ、じゃりじゃりとした食感になってしまいます。

【答え】
○

（池田 由美）