療養食の「レオン」くん　普通のごはんを食べる妹たちを後ろからじーっ

　3匹がご飯を食べる場所は、同じキッチン内でもバラバラ。レオンくんは床、ヒメちゃんはカウンターの上、ルナちゃんはオーブントースターの前と、それぞれお気に入りの場所があるそうです。

　決まったお食事の時間はなく、「3匹ともお腹が空いたら、自由な時間に自分の場所に座ってニャーって鳴きますね」。幸せそうにごはんを食べる顔は「やっぱりかわいいですね。ごはんが欲しいからだって分かっていても、甘えられるとうれしいです」と、瑛作選手のハートをがっちり掴んでいます。

　ここ数年、味気ない療養食を食べているレオンくんですが、時にはこんないじらしい姿を見せることがあるそうです。

「ヒメとルナがご飯を食べていると『おいしそうなもの食べてるな……』って、後ろからじーっと見てるんです（笑）。たまに、ヒメの横からソロソロと近付いてウェットフードを少し食べようとすると、ヒメがレオンの頭を手でグッと押さえて防ぐんですよ。『これはあんたのごはんじゃないわよ！』って（笑）。いつもはおとなしくて上品なヒメが、こういう時はしっかり我を出してきますね」

　そんなわけで、味にうるさいヒメちゃんがごはんを残した時、レオンくんはこっそりとつまみ食い。「病気も落ち着いているので、たまにはチートデーということで」と、瑛作選手は見て見ぬふりです。

　また、レオンくんはどういうわけか海苔が大好物。どこにいても海苔の音がすると猛ダッシュで駆け付けるほどで、ごくたまに「本当はいけないんですけど」と小さなかけらをあげることも。

　3匹に共通する、好きな食べ物もあります。それは「緑の葉っぱ」。皆さんの中には、家に飾ってあった鉢植えを愛猫に食べられてしまったという人が多いのでは。小笠原家も例外ではありません。

「毛玉とか吐き出したくなるのか、葉っぱをよく食べますね。観葉植物を食べてしまったり、僕が食べようと思って買ってきた豆苗を、サラダ感覚なのか、ヒメがパリパリ食べていることもありました（笑）」

　それぞれ個性がはっきりと出る小笠原家のお食事事情。少し振り回されながらも、幸せそうな愛猫の姿に目尻が下がりっぱなしの瑛作選手でした。

（Hint-Pot編集部・佐藤 直子）