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東京は異常事態? 意外と知らない自転車の交通違反とは… “ガチ”の講習会に潜入してみた
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都内の事故の4割が自転車関連、その6割が交差点付近
それでは、意外と知られていない自転車の交通違反を紹介しよう。
・安全確保のためにやむを得ない場合を除き、歩道を通行すること
・車道の右側を通行する逆走行為
・路側帯(車道脇の白線)のある道路で左側の路側帯以外を通行すること
・交差点での小回り右折(信号のない路地でも二段階右折がルール)
・2台以上での並走など
夜間の無灯火運転、携帯電話やイヤホン、傘などを使用しながらの「ながら運転」、2人乗りや飲酒運転の禁止は知られていても、上記の違反についてはそもそも知らなかったという人も多いのではないだろうか。
また稲垣准教授によると、東京の自転車事故の6割以上は交差点付近で起きており、さらにその8割以上が一時停止無視によるもの。すべての自転車が交差点での一時停止を徹底するだけで、車、歩行者も含めた東京都すべての交通事故の約2割がなくなるかもしれないといえば、その影響の大きさが実感できるだろうか。
利用者からは「車道を走るのが怖い」との声も上がるが、稲垣准教授は「思っているほど歩道は安全ではない」とも語る。
「もちろん、加害者側になる可能性がありますし、歩道を通行しているとむしろ車に気付かれづらいという面もある。自分がルールを守ることはもちろん、相手がどういうエラーを起こす可能性があるかを知ることが、自分の身を守ることにもつながるんです」(稲垣准教授)
「車道の左側を通行」「交差点での一時停止」「二段階右折」。自転車に乗る際にまずはこれを徹底するだけでも、他人を、そして自分自身を守ることにつながるだろう。
(Hint-Pot編集部・佐藤 佑輔)