「くろのすけ」くんが来たことで「お姉さんぶっているようです」

　その後、元気に成長しているナナちゃんですが、予防注射のために病院へ行くと、先生に噛みついて苦笑いをさせてしまうほど気が強いそう。ところが、「ャんのかコラァ!!」と言わんばかりに、いわゆる“イカ耳”状態でにらみをきかせ、m44さんにすら容易に触れさせなかったナナちゃんが、急に「キャラ変」をしたのは、今年8月のことでした。

　きっかけは、新しくお家にやってきた保護ねこ「くろのすけ」くん。近所の知り合い宅の倉庫で野良ねこが産んだ子ねこが保護され、引き取り手を探していると知り、お迎えしました。

　保護されたのは、グレーのハチワレのメスと真っ黒なオスの2匹。模様がきれいだったハチワレはすぐに引き取り手が見つかったものの、黒ねこはもらい手が見つかりにくいことを知っていたm44さんは、「これも何かの縁」だと思ったのだとか。

「くろのすけくんはナナちゃんのことが好きで、遊びたくて仕方ないけれど、ナナちゃんは仕方なく認めている、という気がします」と言うように、くろのすけくんはお迎え当初から、ナナちゃんに興味津々だったそう。

　意外にも2匹はすぐに打ち解け合い、じゃれ合って遊ぶようになりました。そして、とても気性が荒かったナナちゃんが、憑き物が取れたかのようにm44さんをまん丸のおめめでじっと見つめ、腕の中にすっぽりと収まって甘えるようになったのです。

　ツイッターに投稿された甘えた表情の写真には１万7000件を超える「いいね」がつくなど、大きな反響を呼びました。また、「今のめちゃ可愛いお顔もいいですが、キャラ変する前のイキってる顔が何とも好み　カッコイイ！！」「うれしいへんしん」「私の居場所なの。と言わんばかりですね。可愛い！」など、多くのコメントが寄せられています。

　ナナちゃんの「キャラ変」について、m44さんは「（くろのすけくんが）自分より年下なのでお姉さんぶっているようです。甘え上手なくろのすけくんを見て、少しは見習うようにしたのか、性格がかなり穏やかになりました」と語ります。これからも、くろのすけくんに負けじと飼い主さんに甘えてほしいものです。

（Hint-Pot編集部）