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ニンジンで絶品の常備菜 沖縄の“おばぁ”直伝の「しりしり」と和からしを使った「ラぺ」の作り方
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低温でじっくりと水分を飛ばしながら炒めるのがポイント!
20年以上前に沖縄へ取材に行った際、那覇の市場にある小さな定食屋の“おばぁ”に教えてもらった「ニンジンしりしり」の作り方です。教わった当時は気付きませんでしたが、何と「Suer(シュエ)」と呼ばれる、食材の旨味を倍増させるフレンチの調理法と似た作り方をしていることが判明。低温で炒めてニンジンの水分を取ることで、甘みと旨味が凝縮。ツナ缶の旨みも重なり、塩分控えめでOK。冷めてもおいしいのでお弁当のおかずにも向きますよ。月に1度は必ず作る、我が家のヘビロテレシピです。
○おばぁのニンジンしりしり
【材料】(作りやすい分量)
ニンジン 3本
ツナ缶(オイル入りのタイプ・70g) 2缶
塩 小さじ1/2
黒コショウ 少々
【作り方】
1、ニンジンは皮ごと「しりしり器」などでおろすか、千切りにする。
2、フライパンを弱めの中火にかけ、1を入れて、ニンジンから水分がにじみ出てしんなりするまで、木ベラで混ぜながらゆっくりと加熱する
3、ニンジンから出た水分でテカテカと光ってきたら、そのまま1~2分炒め続け、水分を飛ばす
4、ほどよく水分が飛んだら、ツナ缶をオイルごと入れ、さらに1分ほど炒め合わせる
5、仕上げに塩、黒コショウで味を調えたら火を止め、水分が出てべちゃべちゃとしないよう、軽く木ベラで混ぜて粗熱が取れれば完成
ニンジンの栄養を丸ごといただく常備菜の定番
デリの定番人気、ニンジンのラぺ。ニンジンは、生で食べると酵素の影響でビタミンCが破壊されやすいとされていますが、お酢(酸)とともに摂取することで防ぐことができます。また、加熱によって壊れてしまうビタミンやミネラルも逃さず摂れるのもうれしいところ。作り置きしておくと次第に干しブドウの甘みがしみ出し、味わいを深めてくれます。本場流はフレンチマスタードを入れますが、今回は冷蔵庫で余りがちな和からしで代用しています。
○超簡単ニンジンラペ
【材料】(作りやすい分量)
ニンジン 3本
干しブドウ 大さじ2~3
エクストラバージンオリーブオイル 大さじ2
調味酢 70ml
塩 1つまみ
和からし(チューブ) 3cm
白コショウ 適宜
【作り方】
1、ニンジンは皮をむき、「しりしり器」などを使ってすりおろすか、千切りにし、ボウルに入れる
2、1に、干しブドウ、調味酢、エクストラバージンオリーブオイル、和からし、塩を入れ、よく混ぜ合わせる
3、最後に白コショウを振り、軽く混ぜたら、きれいに洗い消毒した保存容器に入れ、冷蔵庫で1日置き、味をなじませる
※子ども向けに作る際には、からしの量を少なくして調整してください。
(和栗 恵)