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箸の持ち方、人の悪口…「育ちの良し悪し」を感じた瞬間 「見た目で判断した自分を恥じた」の声も
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外見だけでは判断できない 娘の友人と触れ合って分かったこと
「育ちって……見た目でわかると思っていたんだけど、違うのよね」
そう話すのは関東在住の早子さん(43歳・仮名)。16歳になる娘さんとその友人たち3人を、某テーマパークまで車で送った時に実感したといいます。
第一印象では、とてもおとなしそうだけれど、ブランド物のバッグを持ちとても上品そうな格好をした子がいました。早子さんは娘と「仲良くしてくれたらいいなぁ」と感じたそうですが、送り迎えをしている内に、すぐにその認識は改まることになりました。
「そのおとなしい子は、話し始めるやいなや他人の文句や悪口ばかりで……。帰りも私に対してお礼を言うわけでもなく、娘たちに対して文句ばかり言っていましたね」
一方、一番好印象だったのは、ファーストインプレッションはあまり良くなかった、派手な服装のギャル風の子だったそう。
「その子は車中で質問をすると、一番ハキハキと受け答えをしてくれて。最後には『ありがとうございました!』と言って、パーク内で買ったささやかなお土産をくれたんです。降りた後も頭を下げてから、見えなくなるまで手を振っていました。後から娘に聞いたところ、着ている服は派手だけれど、部活や勉強を頑張っている子なのだそう。娘自身、彼女のことをとても尊敬しているのだと言っていました。それを聞き、一瞬でも見た目で判断してしまった自分を恥じましたね」
挨拶をする。お礼を言う。他人の悪口を言わない。見た目ではなくこうしたごくごく単純なことを守れば、「育ちが良い」人に見られるようです。ただしその根本には、接する周囲に感謝や敬意を抱く気持ちが必要不可欠でしょう。礼儀とは、周囲にそれを感じてもらう具体的な行動の1つともいえます。まずは明日の朝、隣近所の方たちへ挨拶をすることから始めてみると、コミュニケーションがスムーズになるかもしれませんね。
(和栗 恵)