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余りがちな生ハーブの活用法 米国在住ナチュラリストが教えるホリデー気分アップの楽しみ方とは

公開日:  /  更新日:

著者:小田島 勢子

生のハーブをペースト状に 香り高いフレッシュなシーズニングソルト

勢子さんの子どもたちが組み立てた、デコレーションジンジャーブレッドクッキーハウス。着色料も自然の色素から【写真:小田島勢子】
勢子さんの子どもたちが組み立てた、デコレーションジンジャーブレッドクッキーハウス。着色料も自然の色素から【写真:小田島勢子】

 日本でもスーパーマーケットで手に入りやすい生のハーブには、バジルやタイム、ディル、ローズマリー、オレガノ、パセリ、パクチーなどがあります。お好きなハーブとニンニク、塩で手作りの生ハーブソルトを作ってみましょう。

 日本ではドライのハーブソルトが有名ですが、お庭やベランダで育てたものや他の調理で余った生のハーブを、スパイスや塩とともに粗めのペースト状にしてみてください。香りが高く、時間が経つと旨みも増すためおすすめです。

 
【材料】(作りやすい分量)
生のお好きなハーブの葉の部分 軽く1カップ(上から押さえ付けずに計量)
ニンニク           3片
自然塩            1/4カップ

【作り方】
1、すべての材料を、フードプロセッサーで粗めのペースト状にする。フードプロセッサーを使わない場合は、ハーブとニンニクを細かなみじん切りにして、塩とよく混ぜ合わせる
2、消毒済みのガラスの瓶に入れてフタを閉め、1週間から2週間ほど熟成させる

 
 熟成できたらさまざまな料理に使えます。また、冷蔵庫に入れて、きちんと保存すれば1年はもちます。

 私はこの生ハーブソルトを使ってチキンのローストをしたり、塩分の少ない生モッツァレラチーズや、アボカドのスライスをのせたバゲットの上にほんのり振りかけていただきます。香りはフレッシュ、それでいて熟成された、極上のハーブの香りがホリデーを飾ります。

お湯で3分蒸らすのがコツ! 簡単生ハーブティー

余った生のハーブを活用したローズマリーとそばの実茶。カフェインフリー。玄米茶のようなお味【写真:小田島勢子】
余った生のハーブを活用したローズマリーとそばの実茶。カフェインフリー。玄米茶のようなお味【写真:小田島勢子】

 最後に、もう1つ。ハーブは育てたり買ったりしてもなかなか大量に消費できず、余りがちなもの。乾燥させるにしても、使い切れない場合も。そこで私は、余ったハーブをフレッシュハーブティーにしていただきます。

 個性のあるハーブたちをそのままの状態でハーブティーにすると、なかなか飲みづらかったり、効能が効きすぎやしないかと気になったりすることがあります(特に子どもたち)。

 そこで私は、「ハーブ1:その他のお茶4」の割合で、いつも飲み口や効能が比較的やわらかいものをブレンドしています。

 
【ブレンドの例】
・ローズマリーとそばの実茶
・ローズマリーと緑茶
・タイムとレモン汁とルイボス
・セージと緑茶とルイボス

【飲み方】
熱いお湯350mlに、ブレンドしたハーブティーを好みの量入れて、3分蒸らす

 
 上記は生葉で飲む場合ですが、家にある乾燥ハーブのローリエやレモングラスなども、単体またはお茶とブレンドしてお湯に入れ、3分ほど蒸らせば、香りを楽しめるおいしいお茶になります。

 ハーブには体を温めたり、殺菌、免疫力アップなど、それぞれに多様な効果があります。これからの冷えや風邪の予防にも、家で眠っている調味料用のハーブたちや、剪定した生ハーブなどを、香りを楽しみつつ効能も丸ごといただくのはいかがでしょうか?

(小田島 勢子)