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【私の家族】「アコム」CMでブレイクから18年 小野真弓さんが犬愛高じてトリマーに “近場移住”も実現!

公開日:  /  更新日:

著者:中野 裕子

インタビュー中に笑顔を見せる小野さん。愛犬を「人生の大切なパートナー」と語る【写真:山口比佐夫】
インタビュー中に笑顔を見せる小野さん。愛犬を「人生の大切なパートナー」と語る【写真:山口比佐夫】

コロナ禍で再確認 犬は人生の大切なパートナー

 木更津での生活はとても快適です。海もあれば山もあるし、お店もたくさんできています。車を運転すれば、都心まで1時間もかからないんですよ。普段は朝5時頃、いつも私の隣で大の字で寝ているハルに起こされて、ハナとハルを連れて散歩に出ます。鳥の鳴き声を聞きながら朝日が昇る景色を眺め、きれいな紅葉を楽しみ、夜は虫の声を聞きながらハナとハルと一緒に眠る。自然に包まれている感じがします。今年は新型コロナウイルス感染症が流行していますけど、木更津ではハナとハルを連れて外出しても密を心配する必要はほとんどないし、この子たちはむしろ私とべったり一緒にいられて満足そうでした。

 ただ、私はそうのんきな気持ちではいられなくて、コロナでこの先、仕事がなくなったらどうやって生きていったらいいんだろうって、不安になっていました。考えすぎて疲れちゃったりして。そんな時、ハナとハルを見ると、人間がコロナに振り回され右往左往していることなんて関係なく、普通に生きているんですよね。そんな姿を見ていて、すごく救われました。犬って人間の気持ちが分かるので、私の元気がないと「どうしたの」って感じで寄り添ってもくれる。本当に、人生の大切なパートナーだなって感じましたね。

トリマーの資格を取得 動物愛護センターでトリミングボランティアも

 ハナとハルと出逢って、もう1つ大きな変化がありました。去年の夏、7か月かけてトリマーの資格を取ったんです。犬と暮らすようになったことがきっかけで、ニュースやネットで、心ない人間に捨てられ、心身ともにボロボロな動物を見て、私にも何かお手伝いできることがないのかな、と思うようになったんです。それでトリマーの資格を取って、数か月に1度、動物愛護センターに収容された犬などをトリミングするボランティアを始めました。だから、心も体もボロボロになった犬をきれいにして、新しい家族を見つけるお手伝いをしています。私がお手伝いをした子が、後日、新しい家族に出逢ったと聞くと、とても感動しますね。

 トリミングサロンやトリミングスクールで、お手伝いをすることもあるんですよ。トリミングの技術を磨き、犬の個性についても知ることができて勉強になりますね。ハナとハルのおかげで新しい世界が広がって、そこで知り合えた人たちがたくさんいます。ハナとハルに感謝。ハナは私が他の犬の匂いをさせて家に帰ると、やきもちを焼きますけど(笑)。私の指先の匂いを嗅いだ瞬間に、あからさまに嫌な顔をしてお部屋の隅へ行っていじけちゃうんです。「こんなに長い時間留守番させて、他の犬と遊んできたのね!」って感じで(笑)。それも愛おしくて、いつも以上に愛情を注ぐようにしています。

◇小野真弓(おの・まゆみ)
1981年3月12日、千葉県流山市生まれ。十文字学園女子大学短期大学部卒。17歳の時、現在の所属事務所の新人タレントオーディションに合格し、翌99年、ドラマ「はぐれ刑事純情派」(テレビ朝日系)第12シリーズでデビュー。2002年、消費者金融「アコム」のCMでブレイク。親しみやすいイメージで愛され、ドラマやバラエティ、グラビアなどで活躍。現在、お笑いコンビ「まんじゅう大帝国」の竹内一希主演映画『実りゆく』が公開中。

(中野 裕子)