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9割が“会社を辞めたい”と思ったことがある 理由2位は「理不尽な扱いと叱責」 1位は?
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「どんなに頑張っても手を抜いても同じ給料」
上司が関係する理由としては、2位の「理不尽な扱いや叱責を受けた」と5位の「上司と合わない」があります。回答した人からは、以下のような声が寄せられました。
「上司から理不尽な理由で叱責され、パワハラまがいの恫喝を受けた時」(30代・男性・事務職)
「上司の失敗を『昇進に響くから、今回はお前の過失にしてくれ!』と、むちゃくちゃな理由で押し付けられた時」(30代・女性・事務職)
「人に仕事を押し付け、自分は隠れてゲームをしている上司に対し、ふと自分より給料をもらっているんだなと思った時に辞めたくなる」(40代・女性・事務職)
「部下のことを何も把握できていないのに、独りよがりの指示ばかり出して業務を引っかき回す上司に耐えられない」(40代・女性・事務職)
自分より仕事ができなかったり、反りが合わなかったりする人が上司だと仕事もしづらく、さまざまな面でストレスが溜まりますよね。また、反りが合わない場合、「気に食わないからと仕事を回してもらえなくなった」「関係を拒んだら無視されるようになった」などのハラスメントを受けている人もいるようです。
日々の勤務状況や待遇が関係する理由としては、3位の「仕事量や残業が多い/休みが取れない」、4位の「給料が安い/ボーナスや昇給がない」があります。
「仕事量が多く終電ですら帰宅できなかった時。休みなしで2週間連続勤務をした時。徹夜で仕事をした時」(30代・女性・システムエンジニア)
「毎日深夜まで残業。先輩や上長も同じ状況なので、一生このままかもと思い、辞めたくなる」(30代・男性・営業職)
「仕事内容に対して報酬が低すぎる。また、どんなに頑張っても手を抜いても同じ給料なのでモチベーションの維持が難しい」(30代・女性・介護士)
「ノルマ以上に仕事をこなしても、ボーナスに反映されず、年功序列のため給料がなかなか上がらなかった時」(30代・男性・事務職)
仕事量の割に報酬が低いことや、とにかくこき使われる状況に不満を感じている人が多くいました。心身の健康があってこそ仕事の効率も上がるものですし、相応の対価があるからこそモチベーションも保てるものです。悪循環になる前に状況を改善したいものです。
それでも辞めない理由は「生活のため」
それぞれに抱える会社の悩みですが、誰に相談しているのかを聞いてみたところ、最も多かったのは「家族(38.8%)」でした。以下、「社外の人(27.5%)」「誰にも相談しない(19.6%)」と続きました。「社内の人」と答えた人は10.6%にとどまり、同じ職場の人にはなかなか相談しにくい現状が見えてきました。
また、相談相手を男女別に見てみると、女性の場合は友人・知人・恋人といった「社外の人」に相談すると答えた人は30.8%で、男性の22.0%に比べて8.8%高い結果となりました。また、「誰にも相談しない」と答えた人は女性が14.3%だったのに対し、男性は27.5%と倍近く高くなっています。
男性の傾向として、家族や周囲の人に対して「弱みを見せたくない」「うまくいっていないことを知られたくない」「愚痴を言うのは恥ずかしい」と思う傾向があるようです。自分で解決できればいいですが、1人で抱え込みすぎてしまわないか心配ですね。
会社を辞めたいと考える人が多い中、それでも会社を辞めない理由を尋ねると、1位は「生活のため(337人)」でした。以下、「転職が難しい/仕事が見つかるか不安(223人)」「給料や待遇が良い(116人)」と続きました。
生活するためにはお金は必要。お金を得るためには働かなければならず、そのため辞めたいという気持ちはあっても辞められない……というのが、やはり本音ですよね。ある程度の我慢は必要と考えている人も多いでしょう。すぐに良い転職先が見つかればいいですが、自分の希望に合った職場を見つけるというのもなかなか大変です。
多くの人が大なり小なり不満を抱えながら、今の仕事をしていることが調査から分かりました。まったく不満のない仕事や職場というのも、逆に珍しいのかもしれません。誰かに相談したり、仕事を忘れる時間を作ったり、思い切って環境を変えてみたりするなども視野に入れつつ、不満の原因とうまく距離を取ることを心がけたいものですね。
(Hint-Pot編集部)