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ドラマ「ザ・クラウン」にもっとハマる俳優ガイド<シーズン3~5> 演技派揃いのキャストはまさにロイヤル!
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シーズン4が公開され、世界で話題を呼んでいるネットフリックスオリジナルドラマ「ザ・クラウン」。英国王室とその周辺の面々が登場するとあって、俳優陣もまさにエンターテインメント業界の“ロイヤル”と呼ぶべき豪華さだ。前回のシーズン1&2編に続いて、今回はシーズン3&4のキャストをご紹介しよう。すでに一部発表されているシーズン5のキャストにもご注目を!
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メインキャストのアダルトチームはクセあり実力派揃い
エリザベス女王が中年期となるシーズン3&4。女王としての風格が確立され、周囲の王室メンバーの個性もさらに際立つ時期だけに、納得の演技派たちがキャスティングされた。演技を介してのぶつかり合いは、作品に素晴らしい緊張感をもたらしている。
女王、家長、そして母として、国と家族をいかに率いるか
【エリザベス女王:オリヴィア・コールマン(英)】
クレア・フォイに続く中年期のエリザベス女王役は、1974年生まれのオリヴィア・コールマン。演技派として知られ、18世紀初頭の英国君主・アン女王を演じた『女王陛下のお気に入り』(2018)で第91回米アカデミー賞の主演女優賞を受賞した。英女優としては11人目の快挙となり、この後に大英帝国勲章のコマンダー章(CBE)を受勲した際は、バッキンガム宮殿でアン王女と対面している。
また、メリル・ストリープ主演の『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(2011)では娘のキャロル役、『私が愛した大統領』(2012)ではエリザベス王妃(クイーン・マザー)を演じており、本作はまさに満を持してのエリサベス女王役といえるかも? テレビドラマでも活躍し、近年はトム・ヒドルストン主演&制作総指揮の『ナイト・マネジャー』(2016)でジョン・ル・カレの原作に登場しないアンジェラ・バー役などで話題に。
女王の伴侶として父として、惑う思いはまだ深く
【フィリップ殿下:トビアス・メンジーズ(英)】
若き日のイケメンぶりからぐっと渋さを増した中年期のフィリップ殿下。一時期の激しさは影を潜めたが、父としてのあり方や自分自身の人生に対する惑いはまだ見え隠れしている。この微妙な時期を好演したのは、1974年生まれのトビアス・メンジーズだ。
ドラマを中心にキャリアを重ね、近年では『ゲーム・オブ・スローンズ』のエドミュア・タリー役で人気を集めた。また『ナイト・マネジャー』(2016)ではMI6幹部役でオリヴィア・コールマンと共演している。映画では『007 カジノ・ロワイヤル』(2006)のMI6長官秘書役や、『アンダーワールド ブラッド・ウォーズ』(2016)での敵役マリウスなども。
持って生まれた「華」ゆえに孤独の影もさらに深く
【マーガレット王女:ヘレナ・ボナム=カーター(英)】
姉である女王との愛憎を抱え続け、さらに夫婦関係は破綻寸前。だが一方では、持ち前の華やかさを維持し続ける中年期のマーガレット王女。アップダウンが激しいこのキャラクターを、1966年生まれのヘレナ・ボナム=カーターが“怪演”している。父は銀行頭取、大叔父は映画監督、曽祖父は元英首相という名家に生まれたため、初期の代表作『眺めのいい部屋』(1986)などで見せるその気品は生来のものともいえるだろう。
それゆえか歴史作品への出演も多く、『英国王のスピーチ』(2010)ではエリザベス妃(のちのクイーン・マザー)役で英アカデミー賞の助演女優賞受賞に輝いた。また、その演技力で役柄は幅広く、『チャーリーとチョコレート工場』(2005)のバケット夫人役や『ハリー・ポッター』シリーズのベラトリックス・レストレンジ役、『オーシャンズ8』(2018)のローズ・ワイル役などでも高い評価を受けている。
「王女の夫」という足かせにもがくアーティスト
【アンソニー・アームストロング=ジョーンズ(スノードン卿):ベン・ダニエルズ(英)】
マーガレット王女の夫となったが、王女とのいさかいも絶えない中年期のスノードン卿。また、王女の夫である前に自身は写真家であるとして、現状に不満を抱いている。演じたベン・ダニエルズは1964年生まれ。舞台や映画でも活躍しており、2001年度のローレンス・オリヴィエ賞で最優秀助演男優賞を受賞した。ちなみにネットフリックスドラマ『ハウス・オブ・カード 野望の階段』にも写真家役(アダム・ギャロウェイ)で出演している。