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年末年始は短期で働きたい人が増加 理由2位は「時給・日給が高いから」 1位は17連休が影響?
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年末年始の仕事 「すぐにお金が欲しいから」は5割超
さらに「年末年始に働きたい理由」を尋ねる質問でも、アルバイト・パートの収入が減っていることがうかがえます。1位は昨年同様に「空き時間の有効活用(56.3%)」でしたが、2位の「時給・日給が高いから(55.0%)」と3位の「すぐにお金が欲しいから(54.0%)」は、昨年から6.2ポイントと13.7ポイントアップでそれぞれ順位を上げました。
やはり何らかの影響を受けている人が多いようです。アルバイト・パートを多く雇用する飲食店やアミューズメント施設などの一時閉店や営業時間短縮、あるいは閉店を余儀なくされるケースを考えると、当然の結果とも考えられます。全体的に就業先が減っている状況もあってか、年末年始で「効率的かつ即金で稼ぎたい」という意向が現れているようです。
1位の「空き時間の有効活用」は例年と同様ですが、今回の年末年始は連休が長期傾向であることが反映されていると推測できます。2021年の仕事始めは本来なら4日(月)となる企業が多いはずですが、一部の大手企業はすでに4日からの週に有給を取得し、11日(祝)の「成人の日」を終えて12日(火)からの始業を推奨しています。実現はなかなか難しい17連休ですが、少し長めの正月休みを取る人も多いと考えられるでしょう。
また、働きたい理由に対する自由回答では、これらさまざまな事情を反映した声が寄せられています。
「珍しい仕事ができるから」(30代・女性)
「いろいろな経験ができる」(20代・女性)
「ワクワクするから」(60代・女性)
「帰省する予定がなくなったから」(20代・女性)
「連休が暇だから」(50代・女性)
「生活費のため」(30代&60代・女性)
年末年始ならではの特殊な仕事は、イベントの高揚感も味わうことができて楽しさを感じる人が多いのかもしれません。
年の瀬ならではの仕事が並ぶ「働きたい職種」 「巫女」のアルバイトは学生に人気
では、どのような仕事が人気なのでしょうか。「年末年始の仕事で働きたい職種」の質問では、「福袋の袋詰め、販売(56.5%)」が全属性で最も多い回答となりました。中でも「専業主婦・主夫」では72.1%と圧倒的な人気を集めています。
2位は「年越しそば、おせち、お雑煮など食品製造(38.8%)」、3位は「年末年始イベントスタッフ(33.3%)」と続きました。
年末年始ならではの職種として注目したいのは5位の「巫女(22.9%)」。参拝客が急増する年末年始に神社でお守りやお札などの販売をするもので、巫女の装束を着られることからも「大学・大学院生/短大生/専門学生(38.6%)」や「高校生・高専(35.7%)」に人気があるようです。
ただし、今回の年末年始は神社側も「密回避」の分散参拝を呼びかけています。露店の出店を控えるなどの対策を取るケースもあるようです。となると、巫女の募集数は減ってしまうかも? 例年以上の激戦になる可能性もありますね。
変化を余儀なくされた2020年から新たな年へ。就業意欲がある人もない人も2021年が良い年になるように、少しでも前向きな気持ちで明るく新年を迎えることを祈りたいものです。
(Hint-Pot編集部)