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犬の生まれ月&品種ごとの「かかりやすい病気」とは? 平均診療費1位はフレンチブルドッグの約14万円
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12月生まれの犬は貧血や肝炎などに注意
それでは、犬の怪我や病気には何らかの傾向が存在するのでしょうか。犬55万54頭を対象に、生まれ月ごとの保険金請求数をもとにしたオッズ比(特定の対象群と他の群の2群について、ある病気のなりやすさを比較するための指標)から見ると、「病気になりやすい犬」は「2月&3月生まれ」の結果になりました。逆に「病気になりにくい犬」は「4月&9月生まれ」となっています。
さらに、生まれ月ごとの「なりやすい病気となりにくい病気」も調査。それぞれの月で傾向が異なることが明らかになりました。12月生まれの犬を例に取ると以下の通りです。
【12月生まれの犬がなりやすい病気/なりにくい病気】
1位 「血液」(貧血や血小板減少症など)/肝胆膵疾患(肝炎や膵炎など)
2位 「泌尿器」(膀胱炎や腎不全など)/歯・口腔疾患(歯周病や口内炎など)
調査ではこの他にも、4~6月生まれの犬がなりやすい病気は「循環器」など、すべての生まれ月について結果を公表しています。皆さんの愛犬と照らし合わせて、ぜひチェックしてみてください。
では、誕生月だけでなく、犬種によっても「なりやすい病気となりにくい病気」に違いはあるのでしょうか。こちらもやはり、犬種ごとに特徴が見られることが分かりました。その中から、人気犬種のトイプードル、チワワ、ミニチュアダックスフンドを見てみましょう。
【トイプードルがなりやすい病気/なりにくい病気】
1位 「前足の骨折」
2位 「流涙症(涙やけ/鼻涙管閉塞含む)」
3位 「白内障」
【チワワがなりやすい病気/なりにくい病気】
1位 「弁膜症(心臓病の一種)」
2位 「その他の循環器疾患」
3位 「気管虚脱」
【ミニチュアダックスフンドがなりやすい病気/なりにくい病気】
1位 「椎間板ヘルニア」
2位 「歯根膿瘍/根尖膿瘍」
3位 「前立腺肥大」
トイプードルは明るく活発な性格に加え、他の犬種よりも骨格が細めなので、ちょっとした段差を飛び降りただけでも骨折しやすいようです。このように、一部の病気は気質や体型、体の特徴に起因するものが多いのかもしれませんね。また、18犬種(※)についての年間平均診療費も調査しています。
【犬種別 年間平均診療費】
1位 「フレンチブルドッグ」(14万1944円)
2位 「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」(12万9778円)
3位 「ゴールデンレトリーバー」(11万9063円)
一方、診療費が最も低かったのは5万5059円の「ミニチュアダックスフンド」でした。コロナ禍で新たにペットを飼い始めた人も多いことでしょう。大切な家族として日々を楽しく幸せに暮らすためにも、どんな病気にかかりやすいのかをあらかじめ知っておくといざという時に慌てず済むかもしれませんよ。
(※)…18犬種:トイプードル/チワワ/ミニチュアダックスフンド/混血犬(体重10キロ未満)/柴/ポメラニアン/ヨークシャーテリア/ミニチュアシュナウザー/シーズー/フレンチブルドッグ/パピヨン/マルチーズ/ウェルシュ・コーギー・ペンブローク/ゴールデンレトリーバー/ジャックラッセルテリア/キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル/ラブラドールレトリーバー/パグ
(Hint-Pot編集部)