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「ビデオ会議で後ろの部屋を眺め回さないで」テレワークで上司に不満 原因はハラスメント意識の世代間ギャップ?
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すっかり定着したテレワーク。現在はテレワークに関するさまざまな悩みが噴出していますが、中でもやはりコミュニケーションの取り方に戸惑いや難しさを感じるケースが多いようです。ただしその原因には、テレワーク自体ではなくハラスメントに対する意識の世代間ギャップが関係していることも。良かれと思う提案も、世代が異なると受け取り方が違ってくるもの。調査結果から、気を付けたいことをチェックしてみましょう。
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ダイヤモンド・コンサルティングオフィス合同会社は2020年11月、テレワークを実施しており、上司及び部下のいる20代から60代の会社員1091名を対象に、世代間におけるハラスメントに対する感じ方・認識の実態調査を実施しました。
まずは「テレワークにおけるハラスメントに対する感じ方」に関して。3つの項目について「パワーハラスメントに該当すると思う」かを尋ねると、20代と50代では意識のギャップが大きいことが明らかになりました。以下、それぞれの項目について見てみましょう。
【項目別「パワーハラスメントに該当すると思う」割合】
※「絶対に該当すると思う」「おそらく該当すると思う」を合計した割合
・上司がテレワークの際に、仕事をしているか分からないことを理由に、日報を書いて送ることを義務付けること
20代:50.0%/50代:21.3%
・上司がテレワークの際に、会議で顔出しすることを強要すること
20代:55.0%/50代:35.7%
・上司がテレワークの際にチャット上で、「サボらず、きちんと仕事をしているのか」と言うこと
20代:59.5%/50代:43.9%
20代が「ハラスメント」と感じることでも、50代はそうは思わないケースが多いのではないかと推察されます。上司のハラスメントに苦しめられていても、実際にしている側にその自覚がなければ、いくら苦痛を訴えても状況を改善するのは難しいかもしれません。
また、「テレワークになったことによって、出社をしていた頃よりも上司からの言動にストレスを感じることが増えましたか」という質問では、「非常に増えた」「少し増えた」と回答したのは20代で48.2%、50代で20.3%とこちらも世代間でギャップがあることが分かりました。