国内ニュース
「ビデオ会議で後ろの部屋を眺め回さないで」テレワークで上司に不満 原因はハラスメント意識の世代間ギャップ?
公開日: / 更新日:
リアルでは「周りに聞こえるところで仕事のミスを指摘しないで」
そこで、「あなたがリアルでコミュニケーションを取る際に、上司に気を付けてほしい点を教えてください」と尋ねると、自由回答で以下のような意見が寄せられました。
「結論を急ぎすぎで、過程や今後の対応策を聴いてほしい」(29歳)
「飲み会を強制しないでほしい」(28歳)
「指摘するだけではなくて根本的な原因や解決方法について話し合う」(25歳)
「外見や私生活に関することは深く追求しないでほしいです」(28歳)
「周りに聞こえるところで仕事のミスを指摘しないでほしい」(36歳)
「本人が認めていない、あだ名で呼ぶこと」(46歳)
「昔の成功体験を自慢げに話さないでいただきたい」(44歳)
「時間におかまいなしの急な呼び出し」(55歳)
「身だしなみと口臭」(62歳)
仕事とプライベートはきっちり分けたいという人が多い傾向にある中、飲み会を強制したり、私的なことを聞こうとしたり、仕事時間外にも連絡してくる上司の姿勢に抵抗を感じる人は多いようです。
また、「におい」に気を付けてほしいという意見も複数寄せられました。同じ空間に長時間一緒にいることがどうしても多くなりますから、清潔感は大事にしてもらいたいところですよね。
オンラインでは「通信環境悪くてもイライラしないでほしい」
対して「オンライン上でコミュニケーションを取る際」について同じ質問をしたところ、以下の回答が寄せられました。
「オンラインの用語などを説明しなければいけないので勉強していてほしい」(28歳)
「遠隔での説教は勘弁してほしい」(26歳)
「通信環境悪くてもイライラしないでほしい」(29歳)
「オンライン飲み会の必要性。お酒は特別好きというわけではないから。わざわざ買いに行くのも面倒」(25歳)
「文面からでは、口調などが伝わらないので、優しい言葉かけをしてほしい」(23歳)
「オンライン会議の時にあまり後ろの部屋を眺め回さないでほしい」(31歳)
「映像を強要しないでほしい」(46歳)
「勤務時間内かどうかは意識して連絡してほしい」(49歳)
「メールで済むような簡単な内容でわざわざ電話してこなくてもよい」(53歳)
オンラインでも「飲み会の強要」という声が挙がりました。直接会えない分、何とかコミュニケーションを図りたいという上司の思いもあるでしょうが、ずっとパソコンと向き合っていることを苦痛だと感じる人も多いのではないでしょうか。また、メールの文面などが冷たく感じられるという意見も複数あり、上司側も部下とうまくコミュニケーションが取れていないことに苦悩しているのかもしれません。
若い世代がテレワークでのハラスメントを感じる割合が高くなっており、その分ストレスも増加しているという結果になりました。企業によっては「ハラスメント防止研修」を取り入れるなど、世代間のギャップを埋めてハラスメントをなくすよう努力をしていますが、より一層そうした動きが求められることになりそうです。
コロナ禍でコミュニケーションの形が変わったことにより、新たなハラスメントの形が生まれている可能性もあります。新しい環境に慣れるだけでまだ手いっぱいな部分はあると思われますが、上司と部下が少しずつでも互いを理解して、気持ち良く仕事ができる環境が作られていくといいですね。
(Hint-Pot編集部)