国内ニュース
医療関係者109人が答えた“プライベートのマスク”は? 勤務時はサージカルマスクが過半数
公開日: / 更新日:
「顔へのフィット感」もマスク選びの重要ポイント
ではここで、マスクの効果についておさらいしておきましょう。国立大学法人豊橋技術科学大学が昨年10月に発表したプレスリリースによると、「マスク着用は総合的予防対策の一貫であり、それ自体でコロナを防ぎ得るものはありませんが、着用しない場合に比べ、飛沫の量は30%になります」とのこと。ウイルスを含んだ飛沫の「吐き出し」と「吸い込み」について、量を軽減する役割があるとされています。
また、スーパーコンピューター「富岳」でマスク別の効果をシミュレーションした結果は、以下となったそうです。
【マスクやフェイスシールドの効果(吐き出し飛沫量/吸い込み飛沫量)】
なし 100%/100%
不織布マスク 20%/30%
布マスク 18~34%/55~65%
ウレタンマスク 50%/60~70%
フェイスシールド 80%/小さい飛沫に対しては効果なし
マウスシールド 90%/小さい飛沫に対しては効果なし
以上を踏まえた上で、アンケート結果に戻りましょう。勤務以外とプライベートで着けるマスクを選ぶ際、最も重要視するポイントに関する設問(複数選択可)では、1位が「花粉、ホコリ、細菌などの除去性能(56.9%)」となりました。やはり機能性を重視する傾向が強いようです。
2位の「顔へのフィット感(47.7%)」も、マスクを正しく着用するために重要なポイントです。小さすぎたり、大きすぎて隙間ができたりしてしまうと効果が減るといわれています。3位には「肌に優しい素材(39.4%)」が続いており、長時間着けるものだからこそのこだわりが見て取れるでしょう。
「勤務以外/プライベートでも、医療用と同効果のマスクが欲しいと思いますか?」との設問では、「非常に思う(36.7%)」「少し思う(40.4%)」を合わせて「思う」が77.1%を占めました。新型コロナ感染者の中には感染経路が不明な人が増えていることからも、普段から感染予防に高い効果を持つマスクをしたいという医療関係者が多いようです。
マスクによって機能はさまざま。感染症対策に気を付けなければならない日々が続く状況では、見た目優先でマスクを選ぶわけにはいかないこともあります。各マスクの機能性をしっかりと把握して、効果的かつ自分に合ったマスクで快適に過ごしたいものですね。
(Hint-Pot編集部)