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6年同棲カップルが超スピード離婚 39歳バツイチ女性が「同棲は計画的に」と話す理由

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

両家の両親の強い勧めで入籍 小規模な結婚式を行うことに…

 そんな生活もいつしか6年目を迎え、典子さんは32歳に。さすがにしびれを切らした両親から「早く結婚しろ!」と、しつこく急かされるようになりました。

「彼の方も親から圧力があったらしくて、結婚の話になりました。6年も一緒にいると、お互いの良いところ・悪いところがすべて見えているつもりでいたので、『紙1枚の問題だろう』と。結婚したからといって、これまでの生活が変わることはないと思っていたんです」

 お金はそれぞれで管理し、自由気ままに暮らしてきたこともあり、貯金がそこまでなかった典子さんたち。そこで、結婚式は親族だけの小規模なものにしました。しかしその日を境に、2人の関係は激変したといいます。

「夫になった彼は、急に私の収入やお金の使い方に口を出すようになりました。これまでは折半していた生活費の中に、昼食や夕飯代はほとんど含まれておらず、それぞれの財布から外食に頼っていたんです。でも結婚した途端、お金がもったいないからと、昼のお弁当や晩ごはんを家で作ることになりました」

 また、彼は親戚付き合いに関しても”妻の役目”とばかりに丸投げしてきたそう。

「彼の親戚のことなんてまるで分からないのに、結婚報告方法やどこまで連絡するかなど、すべてノープランだったんです」

 典子さんはイライラを募らせるばかりでした。一方、彼の方も、結婚したのにいつまでも恋人気分が抜けない様子の典子さんにイライラを募らせているのか、結婚するまではまるでなかったはずのケンカが増えていったそう。そして、結婚から1か月が経つ頃には、互いの顔も見たくないほどの亀裂が走っていました。

同棲は6年 結婚生活は2か月で破局 その原因とは?

 その後、どちらからともなく「離婚」という言葉が上がり、6年という長い同棲生活を経た2人の結婚生活は、わずか2か月という短さで終わりを告げました。

「今になると、失敗の原因がよく分かります。運命を実感したあの頃、勢いで結婚していたら良かったんですよ(笑)。もしくは、1年後に必ず結婚する! と、期限を決めてから同棲するべきだったと思います」

 典子さんによると、同棲はとても居心地が良いため、楽な方へと互いが引っ張られてしまうそう。また、楽しい時間を経験してしまってからだと、結婚で生じる手続きや親戚との付き合いなど、煩雑で大変な時期を乗り切るのがすごく難しいのだとか。

「こうして失敗を経たからこそ、声を大にして言いたいです。何となく一緒にいたい、寂しいから一緒に住みたい、それだけで暮らすのは絶対にやめた方が良いと思います!」

 実は、今回の典子さんだけでなく、長い同棲生活を経て結婚しても、すぐに破綻してしまう夫婦の話を耳にすることがよくあります。「持論ですが、同棲というのは、実は別れへの『執行猶予期間』だと思います」と、典子さん。

 かなり切ない言葉ですが……。お試し期間であるべき同棲生活が”別れの執行猶予期間”にならないためにも、同棲を始める際は期間や将来のことをよく考えてから決めた方が良さそうです。

(和栗 恵)