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「鬼滅の刃」で節分が一変!? 鬼役お父さんの受難を予想する漫画に大反響 「無惨様は正しかった」
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気付くともう1月下旬。「聞いてないよ!」の気分ですが、スーパーなどでは2月2日の節分に向けて「鬼」の顔が並び始めました。しかし、いまこの日本で「鬼」といえば……そう、「鬼滅の刃」です。鬼と“戦いまくる”作品が大ヒットする中、鬼を“はらう”節分は一体どんなことになるのか。スーパーで販売されていた節分セットを元に、鬼役お父さん勢の受難を大胆に予想した漫画が話題を呼んでいます。作者のぬこー様ちゃん(@nukosama)さんにお話を伺いました。
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「たぶんもう『鬼は外』なんて誰も言わない」
ある日、近所のスーパーに出かけた作者さんは、おもちゃの刀と鬼のお面、豆がセットになった商品を見かけました。豆を“投げて”鬼を追い出す節分に、なぜ“斬る”ための刀が。そこで作者さんは「なるほど」と思ったそうです。
「節分で豆を投げる時代は終わり、頸を落とす時代になったのか」
この期に及んで説明するのも野暮ですが、このセットは大ヒット作品「鬼滅の刃」に影響を受けたもの。おもちゃの刀は登場人物が持つ「日輪刀」に見立てられているようです。もちろん作品の公式商品ではありませんが、商材を組み合わせることで時流に乗るアイデア商法の1つでしょう。商品名に「鬼滅」を名乗らないところにも、大人の配慮が見え隠れしています。
「たぶんもう『鬼は外』なんて誰も言わない」と、作者さんは考えました。脳裏には鬼役のお父さんに向かって刀をかまえた剣士、もとい、子どもの姿が浮かびます。そして脇には、必死にお父さんの命乞いをするお母さんも。「福は内」を言える余裕もないほど緊張感に満ちた節分です。何せ、剣士にとっては真剣勝負ですからね。
そこで作者さんは静かに問いかけます。「日本中の父親が子どもたちに頸を狙われる悪夢のような節分。なぜこんなことになってしまったのか」……すると次には、明確すぎる答えを示す重要人物が浮かびました。
「理由はひとつ。鬼狩りは異常者の集まりだからだ」
そう、これは「鬼滅の刃」で鬼たちのリーダーを務める鬼舞辻無惨(きぶつじ・むざん)の名ゼリフ。浮かんだ瞬間は作者さんも衝撃に打たれたようで、しばらく呆然です。そして「そういうことでしたか、無惨様」と、心から納得したところで漫画は終わります。そういうことだったのですね、無惨様……。
(注:鬼舞辻の「辻」は「一点しんにょう」が正式表記)