お父さんが完璧に鬼滅シチュで盛り上げれば最高の節分に？

　ツイッター上でこの漫画が公開されると、約7.5万の「いいね」を集める大反響に。「お母さんが禰豆子（ねずこ）をかばう炭治郎役やらなきゃ」「お父さんを木箱にしまいましょう！」といった回避策の提案や、「上弦の鬼になって、いい勝負してから逃げ回る予定です」「……え？（←今年の節分鬼役の人）」といったお父さん勢からのリアクションなど多数のリプライ（返信）も寄せられていました。（注：「禰」はしめすへんが正式表記）

　また「鬼滅の刃」公式アカウントからも数年前、登場する鬼の顔でお面を作成できる画像データが配布されていたことが発覚。どうやら今年の節分も、鬼役のお父さんがとんでもない目に遭う展開は不可避のようです。そこで作者のぬこー様ちゃん（@nukosama）さんに、話を伺いました。

Q.セットの売り場はどのような感じでしたか？
「スーパーのかなり目立つところに置いてありました。公式グッズではなく、普通の福豆にプラスチックのおもちゃの刀とお面をくっつけていましたが、気付いた子どもたちはみんな『鬼滅だ!!』と喜んでいました。実は後で売り場にもう一度行ったところ、めちゃめちゃ売れて残り2セットでした。おそらく50セットは用意されていたはずなのに……」

Q.寄せられたたくさんの反響で心に残った感想や、それを見て気付いたことは？
「ノリノリのパパさんもいらっしゃったのでとてもうらやましいなと思いました。頸を狙われたら本当に危ないですけど、パパが完璧に鬼滅シチュで盛り上げてくれたら最高の節分になると思います。ここ1年、子どもたちも思うように外で遊べていないと思いますので家で発散させてあげられるならそれが一番だと思いました」

作者が考案　日輪刀のある節分の正しい過ごし方とは

　節分と「鬼滅」が合体することで、親子のコミュニケーションが進むならアリですよね。とはいえ、どうにかして被害は最小限に抑えたいところ。作者さんは今回の漫画を発表した翌日、独自の回避策も漫画で“告知”しています。その方法は以下の通り。

（1）鬼側に誘い込む
（2）善良な鬼アピールをする
（3）豆がうまい！

（1）と（2）は正攻法といえますが、作者さんのおすすめは（3）です。映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で鮮烈な存在感を放った人といえば、炎柱（えんばしら）の煉獄杏寿郎（れんごく・きょうじゅろう）こと「煉獄さん」。豪快に駅弁を食べつつ「うまい！　うまい！」を連呼するシーンはすでに伝説です。これを逆手に取った（3）は煉獄さんばりに豆を頬張るというもので、あの勢いがあればどうにかなる気がする……！　いや、ならないか？（※「煉」は「火」に「東」が正式表記）

　ちなみに、作者さんは「専門学校JK」と「専門学校JK Ctrl+Z」、「人見知り専門家庭教師 坂もっちゃん」（以上KADOKAWA刊）などの著作を持つプロの漫画家。「Amazon」のAIアシスタント「アレクサ」にも造詣が深い“ガチ勢”として、ガジェット関係の動画も発表しているそうです。これからも楽しくて“鋭い”漫画を期待させていただきたいですね。

（Hint-Pot編集部）