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コロナ禍で妊活を延期・休止「チャンスを逃すのではという不安と板挟み」 経済的不安を訴える声も
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妊娠から出産までは、妊婦検診などで病院への定期的な来訪が欠かせません。以前は幸せな気分で通うことができましたが、コロナ禍の現在は「感染した場合、胎児への影響は?」「出産する病院の対応は?」など、さまざま心配や不安を感じている人が少なくないようです。「産み控え」という言葉も報じられている今、実際に妊娠・出産を希望している女性たちを対象にした調査から当事者のリアルな気持ちを見てみましょう。
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コロナ禍で妊活予定が見通せなくなっている人も
ROLLCAKE株式会社は2020年12月、将来の妊娠・出産を希望しており現在子どもがいない既婚女性5141人に「新型コロナウイルス感染症の影響を受け、あなたの妊活に変化はありましたか?」と質問。ここで「現在妊活を延期もしくは休止した」と回答した434人を対象に「コロナ禍の妊娠・出産」に関するアンケート調査を実施しました。
まず「妊活を延期(休止)した」理由を尋ねる設問では、「通院などで感染リスクが高まる」(62.0%)が最も多く、次いで「子どもへの感染リスクを考慮」(51.2%)、「経済的に不安」(31.8%)と続きました。
「妊活の再開時期はいつ頃を想定していますか?」との設問では、「すでに再開している」(35.0%)が最多となりました。一方で「コロナウイルス感染症の拡大が落ち着くまで」と回答した人も17.1%と、コロナ禍で妊活予定が見通せなくなっている人も一定数いるようです。
さらに「妊活を再開していない」と回答した人に「今後、再び新型コロナウイルス感染症が流行した場合、さらに妊活開始時期を延期しますか?」と尋ねる設問では、「延期すると思う」(24.8%)、「やや延期すると思う」(30.5%)を合わせて計55.3%が「延期」の意向であることが分かりました。
やはりコロナ禍での妊娠・出産には、通常よりも多くの不安や心配が存在しているようです。具体的にどういった点を心配しているのか尋ねる設問では、「コロナによる胎児への影響不安」(77.9%)が最も多く、次いで「コロナ禍での通院」(72.4%)、「立ち合いや面会が制限されてしまう」(67.3%)と続きました。