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コロナ禍で妊活を延期・休止「チャンスを逃すのではという不安と板挟み」 経済的不安を訴える声も
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コロナ禍での妊娠・出産への心配事1位は「胎児への影響」
具体的な不安として、自由回答では以下の声が寄せられています。
「自分や夫がすでにコロナに感染しているかもしれない、妊活中に感染するかもしれない。感染していた場合のリスクが分からない」(30代・女性)
「感染した場合に胎児や自分自身にどのような影響があるのか不安。仮に感染し発症したとしてどのような治療をしていくのか不安」(20代・女性)
まだ未知のウイルスである点はもちろん、妊婦が感染した場合の胎児への影響について情報が少ない点などから、具体的な不安が存在しているようです。また、施設へ通うには自宅を出て「外出」する必要があります。この時に利用する公共交通機関などでも、感染リスクがあることを考慮する人は多いでしょう。
また、病院・診療所といった施設は感染対策を徹底していますが、そこに集まるすべての人々が同じように高い意識で対策をしているのか分からない状況があります。産婦人科以外の一部医院でも「来院控え」の傾向が報じられている他、出産予定だった病院が新型コロナウイルス専門となったため妊婦が転院することになったニュースもありました。
「妊娠できたとして病院の対応は十分なのか、体調が悪くなった時に後回しにされないかが不安」(30代・女性)
「両親、義両親と離れて住んでいるのでサポートを受けられなさそう。夫も仕事が忙しく、1人で妊娠中も家事をやらなくてはいけないのがつらそう。生まれても、両親たちに見せに行けない。産婦人科は混んでいる時に行きたくない。また、初めての子育てで、お風呂の入れ方とか助産師さんに直接教えてもらえる機会が減りそうでとても不安」(20代・女性)
「通院で密集してしまうのが不安で、なかなか妊活を始められない。時期が遅れることでチャンスを逃すのではという不安との板挟み状態にあり、かなりストレス」(30代・女性)
コロナ禍で医療機関が逼迫している状況や出産後のサポートを不安視する声もありようです。また、先が見えない中で妊活を先延ばしにしてしまうと、妊娠適齢期を逃してしまうという不安も。さらに、妊活延期(休止)理由として経済的不安を挙げた人も少なくないことから、コロナ禍が継続すると状況がますます厳しくなる人も増えると予測できます。
妊娠・出産にはさまざまなリスクがつきもの。ましてやコロナ禍では、不安や心配だらけでしょう。しかしどんな状況でも、妊娠・出産を強く願う人は絶えないものです。皆さんが安心して妊活に取り組める日が、一日でも早く訪れてほしいですね。
(Hint-Pot編集部)