どうぶつ
目ヤニでふさがった両目 失明危機を乗り越えた元保護ねこが話題 「幸せになれたね」
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体重は平均の半分 目の状態も思わしくなく…
病院では推定生後1か月半と診断され、ガリガリに痩せた状態だったつくしちゃんは、平均体重の半分程度しかないことが分かりました。また、獣医師さんは一番の懸念点でもあった目ヤニでふさがったまぶたを開き、子ねこの目を確認。「眼球は残っているので良かった」と話してくれたので、よしこさんは「ホッとした」といいます。
しかし、その後も心配は続きました。長い間、目ヤニで不衛生だったこともあり、「失明の恐れがある」ことを告げられたのです。その後、数種類の点眼薬や塗り薬で2か月ほどケアを続け、失明は免れたものの眼球癒着は今後も様子を見ていくことに。獣医師さんからは、「汚れたコンタクトレンズを着けている状態だ」と説明されましたが、幸い子ねこだったため、その違和感がストレスになっている様子もなく、体力の回復とともに元気に動き回れるようになりました。
当初はガリガリだったつくしちゃん。当時のつくしちゃんがとても小さく弱々しかったことから、これからすくすく育ってほしいという思いを込めて、よしこさんの娘さんが考えてくれた現在の名前を授けました。そしてよしこさんは「好きなフードをいろいろと探し、体重管理や温度調節など、とても気を使いました」と話します。
さらに、献身的な看護をしてくれたのは人間だけではありません。先住ねこの「あずき」くんと元保護犬の「みみ」ちゃんが、つくしちゃんを舐めてやったり、ずっとそばに付いて見守ってくれたりと、お世話をしてくれたそう。その甲斐あってつくしちゃんは順調に成長。推定2歳半を過ぎた現在では、とっても遊び好きなおてんば娘になりました。
つらい環境で暮らす存在を知って 保護活動を続ける飼い主さん
そんなつくしちゃんの保護された当時と現在の“ビフォーアフター”の写真がツイッターに投稿されると、話題を呼びました。「今は幸せに育って本当に良かったね」「一生懸命鳴いて見つけてもらえたんだね 良かったね 幸せになれたね」「おめめクリックリの美人さんになりましたね」「目ヤニで見えなくなってたおめめで今は幸せが見えてる」など多くのコメントが寄せられています。
現在はつくしちゃんの他に、6匹のねこと1匹のいぬとともに暮らしている、よしこさん。実はねこについて調べていくうちに、つらい環境の中必死に生きる動物たちの存在を知り、里親として引き取ったり、つくしちゃんのようにご自身で保護をしたり、保護した子が出産したりと、紆余曲折を経て大所帯になっていったのだとか。昨年9月にも寝床をなくした2匹の元地域ねこを家族に加えました。
よしこさんは自身で引き取るだけでなく、他にも保護したねこの里親募集に尽力しているそう。1匹でも多くのねこが幸せに暮らせるよう活動しています。
(Hint-Pot編集部)