人の暮らしに順応　ホットカーペットやこたつでくつろぐように

　元々、野良として野生で生き抜いてきたこともあり、「賢く、しつけがしやすいねこです」と飼い主さんは話します。トイレで失敗することもなく、食卓の上などにも乗ることはないそう。おうちに来てすぐに「人をダメにするソファ」（ビーズクッション）やこたつでくつろぐようになり、旦那さんにも1週間ほどで慣れたといいます。

　その一方で、来客には1年以上慣れず、以前はインターホンの音すらも警戒し、家具の下に逃げていたこともありました。しかし、こうした状況も徐々に慣れていき、野良時代の“面影”はすっかりなくなったそう。今では室内暮らしを謳歌。現在は人が通っても警戒心ゼロの様子でこたつやホットカーペットでぬくぬくと暖を取っているのだとか。

　飼い主さんが、ごはんを食べながら威嚇する保護ねこだった頃と、現在のあられちゃんの写真をツイッターに投稿すると、フォロワーからは「ヤクザが足洗って平和な生活した感じが」「1枚目、すごいメンチ切りですね……」などとコメントが付きました。まさにハッシュタグの「野良猫から完全室内飼育になった猫」そのもの。「ガリガリ」から「ふっくら」へと変わった体型からも、どれほど幸せに暮らしているかが分かりますよね。

弟のクッキーくんともベッタリの仲良しに

　そして、最近になって新たな家族もできました。1歳の男の子「クッキー」くん。飼い主さんがインターネットの里親募集サイトから応募し、NPO法人「ねりまねこ」さんから譲り受けた元保護ねこです。

　クッキーくんは、公園で増えすぎたねこに対する活動「TNR（TRAP＝つかまえる、NEUTER＝不妊手術する、RETURN＝元の場所に戻す）」で保護された子ねこだったそう。一度、里子に出された際には他の家になじめず施設に返されたことも……。しかし、飼い主さんのおうちではすぐにあられちゃんと仲良しになり、無事にお迎えすることになりました。

　甘えん坊でやんちゃな弟分としてかわいがられているクッキーくんは、お姉さんのあられちゃんとくっついて、ご家族の足元で寝ていることが多いのだとか。ねりまねこさんはクッキーくんのような保護ねこの里親募集をしているとのことで、ねこを飼いたい人は覗いてみると新たな出逢いに恵まれるかもしれません。

　弟も迎え入れ、すっかり“社交的”になったあられちゃん。音楽教室の看板猫として“教室長”もしているそうで、時々気まぐれにレッスン室に現れてはピアノの演奏を聞いてくれるそう。音楽教室は生徒募集中とのことで、あられちゃんに会えるチャンスがあるかもしれません！

（Hint-Pot編集部）