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「汚らしい」 我が子の手作りチョコをママ友が批判 バレンタインデー事件簿
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恋人や好きな人に気持ちを伝える「愛の誓いの日」といえばバレンタインデー。日本では主に女性から男性に思いを込めて「本命チョコ」を贈る日でしたが、近年では友人や同僚などに感謝の気持ちを伝える、「友チョコ」も主流になりつつあるそうです。この変化は小学生の間にも訪れているそうですが、そこで思わぬトラブルが……。
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娘の手作りチョコを中傷 誤爆メッセージに怒り
関東在住の美弥さん(仮名・42歳)は、中学生の長男と小学生の長女、2人の子どもを育てる兼業ママ。仕事と家庭の両立に日々大忙しの美弥さんにとって、「毎年のバレンタインは頭が痛くなるイベント」なのだとか。
「娘が小学校に上がって最初のバレンタインは、保育園の頃と同じように市販のチョコを用意して持たせたんです。しかしその夜、娘がお友達からもらってきたチョコを見てびっくり。どれもこれも、豪華にラッピングされた手作りチョコばかりだったんです!」
娘から「来年は私もチョコを作りたい」と涙ながらに訴えられた美弥さん。翌年は娘さんと100円ショップへ行き、事前に材料を購入しました。小学校低学年でも失敗のないよう、溶かしたチョコレートを型に入れ、トッピングをして固めるだけの簡単チョコを作るためです。
とはいえ、幼い娘さんにとってはとても難しい作業の連続。娘さんは四苦八苦しながらも、最後まで親の手を借りず、どうにかこうにか手作りチョコを完成させました。チョコの見映えはいまひとつでしたが、美弥さんはすべて1人でやりとげることができた娘さんを誇らしく感じたといいます。
「ところがバレンタインデーの夜、娘の友達のママから見たくなかったメッセージが誤送信されてきたんです……。『今時、銀色のアルミカップに溶かして固めただけの汚らしいチョコ持たせるなんて、○○ちゃんママ(美弥さん)ってずれてるよね』と。ポップアップ通知に出ているメッセージを読んで最初は目を疑いましたが、あちらは本人に送ってしまったことに気が付いたのか、すぐに送信取り消し。その後、ごまかすように当たり障りのない『チョコレートありがとう! ○○ちゃん1人で頑張ったんだねー』って送ってきたんです」
娘さんが作ったチョコは、確かに不格好ではありました。それでも、贈る相手一人ひとりのことを考えながら一生懸命に作ったチョコとこの経験は、何事にも代えがたいと美弥さんは思います。ママ友からのメッセージは、すぐに取り消しをされてしまったため、相手に対して抗議をすることはできなかったと言いますが、そのママとは「二度と口を聞かない」と心に誓っているそう。
「その後、娘がもらってきたチョコを見たのですが、明らかに市販のチョコを手作り風にラッピングしたものや、親が気合いを入れて作ったと思われるものが多くて。子どもたちの友チョコなのに親が見栄を張る必要があるのかなと、価値観の違いに驚きました。子どもに作らせると準備から片付けまでとても大変で、みんなそれなりに面倒なんだろうなぁとは思いますけどね……。今年はコロナの影響もあって、食べ物の受け渡しが完全NGになったので喜んでいる親も多そうです」