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「汚らしい」 我が子の手作りチョコをママ友が批判 バレンタインデー事件簿

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

チョコがもらえなかった男子の母がクレーム 学校全体にチョコ禁止令が

 関東在住の知加子さん(仮名・24歳)は、その昔、自らが通っていた小学校で起こったバレンタインの騒動を語ってくれました。

「私の学校では、バレンタインデーには友チョコを配るのが当たり前になっていました。ただしクラス全員で交換するわけではなく、仲の良い友達と交換する感じでしたね」

 しかし知加子さんが小学校5年生の時、先生から突然チョコレートを学校へ持ち込むことが禁止されました。もちろんクラスメイトは騒然。先生に理由を聞いても教えてもらえませんでした。

「後から分かった話なんですけどね。別の学年で前の年に1つもチョコをもらえなかった男の子がいて、その子のママがバレンタイン前に学校へすごいクレームを入れたらしいんですよ……」

 知加子さんが聞いたところによると、そのママは「全員へ平等に渡すよう子どもたちに注意しろ!」と担任に食ってかかり、職員室にまで押しかけたそう。担任が「あくまでも子どもたちが自主的にやっていることなので……」と及び腰になっていると、「それなら食中毒が心配だから完全禁止にしろ」と詰め寄ったそうです。

「友チョコのやりとりなんて、基本的には女子しかしていませんでした。もらえない男子の方が多かったのに、『理不尽すぎる』と子どもだった私は憤ったものです。しかも私はその年のバレンタインに、告白しようと思っていた男子がいたんですよ。あのママのせいでチョコを持っていけず、告白もできなくて。なので今でもちょっとだけ、あのママを恨んでいます(笑)」

 いまや、学校だけでなく企業でも「バレンタイン禁止」「義理チョコ禁止」を掲げる傾向が出てきているそう。本来、バレンタインデーはハッピーであるはずのイベント。親の見栄でモメたり、チョコを規制したりせず、子どもの大切な成長イベントの1つとしてみんなが楽しめるものであってほしいものです。

(和栗 恵)