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バツイチ夫の過去は知らない方が幸せ…古いガラケーの発見で妻の心は一変

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

古い携帯電話に隠された、夫の知られざる過去

 東京在住の晃子さん(仮名・50歳)は、趣味を通じて知り合ったバツイチの男性と結婚して6年。夫婦というよりは、仲の良い親友のような結婚生活を続けてきました。

 晃子さんは夫がバツイチになった理由を「元妻の不貞」と聞いていました。ところが昨年末、大掃除でとんでもないものを見つけてしまったことで、今は夫に対して強い不信感を抱いているといいます。

「大掃除の最中、結婚してから1度も開けていなかった押し入れの天袋をひっくり返したんです。そうしたら、古い携帯電話が充電器とともに出てきました。『ガラケー懐かしい! もしかして、今でも使えるのかな?』って、そんな軽い気持ちで開いてみたんです」

 その携帯電話は夫のもの。中に残されていたのは、元妻と離婚するまでの経緯が分かるメールでした。しかし、その内容は晃子さんが聞いていた経緯とまったく違い、明らかに夫の不倫がバレて離婚に至っていた事実が読み取れたのです。

「元奥さんからのメールは、罵詈雑言のオンパレードでした。しかも信じられないことに、夫はそれに対して『お前がそんな奴だから、俺は浮気したんだ!』と開き直っていました。不倫相手の女性に対しても責任転嫁するようなメールを送り付けていて……。私の知っている優しい夫の姿は、どこにもなかったんです」

 それまで大好きで仕方のなかった夫に対し「嫌いになったら手のひらを返したように冷たい態度を取る人だったんだ……」という嫌悪感が生まれ、これまで通りに愛せなくなってしまったという晃子さん。

「そういえば、夫には古くから付き合いがある友人が1人もいないんだよなって。離婚の顛末で友人を失くしたか、そもそも性格が悪いから友人がいないのかも、ということまで気付いてしまいました。夫があんなメールの残った携帯を残している理由は分かりませんが、見てしまったのを後悔しています」

 たとえ夫婦であっても、プライバシーを侵害してはいけません。信頼関係が大切な間柄だからこそ、互いを尊重した距離感を保つことが重要なのでしょう。

(和栗 恵)