ママの日常的な“ねこ吸い”を見てマネるように？

　それからのくろすけくんは大切に育てられ、保護時は600グラムほどだった体重が現在は6キロ超と立派に成長しました。今では朝ごはんの後に部屋の中をパトロールし、夕方前にはしおやさんの仕事机の上に居座ってねこパンチを繰り出すなど、邪魔するのが日課になっています。

　9歳になった娘さんは、くろすけくんからの遊びのお誘いに気付かないことも多いのだとか。けれども、必要以上にべったりとしたりかまったりしないおかげもあってか、くろすけくんは抱っこされてもお腹や背中を吸われても怒ったりしないそう。娘さんとほどよい距離感で仲良くしています。

「娘が学校から帰ってくると出迎えて足にすりすりしたり、寝転がって撫でてくれとアピールしたりしていますね」

　この日も夕方頃、追いかけっこをして遊んでいた“2人”。いつも通り大騒ぎだったのですが突然静かになったため、しおやさんは様子を見に行ったそう。すると、目の前には驚きの光景が！

　何と床にうつ伏せた娘さんは体をまっすぐに伸ばしたまま、横たわるくろすけくんのお腹に顔を押し当てていたのです。9歳にしてしっかりとモフモフに顔をうずめ、いわゆる“ねこ吸い”を堪能。その隙のないポーズで呼吸をする姿は、もはや“プロ”の域です。

「くろすけを飼い始めてから私が日常的にずっとやっていたのを見て、娘もマネし始めたのだと思います。でも、いつもは土下座のようなポーズで吸っていたので、今回のポーズを見たのは初めて。思わず笑ってしまいました」

　写真は大きな話題を呼び、24.8万件もの“いいね”が。また、「覚えちゃったかぁ……これからもお世話になるで」「黒ねこバンザイ」「これは上級者の吸い方だ……」など、“ねこ吸い”にハマっている人たちからもたくさんのコメントが寄せられています。

「ねこはかすがい」と語るしおやさん。くろすけくんを中心に、しおやさんのご家族はみんな仲が良いそう。そして、くろすけくんは娘さんだけでなくお父さん（しおやさんの夫）とも遊び仲間です。“2人”で部屋中を走り回っていることもあるのだとか。

「夫と娘にとってねことの生活は初めてですが、何をしていてもくろすけがかわいすぎて、いつも黄色い声を上げています」

　命を助けてくれた娘さんにされるがままのくろすけくん。でも、2人の間には確かな信頼と絆があることが、写真からも伝わってきます。とはいえ、過度なスキンシップはねこの病気やストレスの元になる場合もあるので、吸いすぎはほどほどにね！

（Hint-Pot編集部）