受験英語を勉強しても7割超が自身の英語力に不満

　英語学習にはさまざまな苦労がつきもの。「今の英語力に満足していますか？」との設問では、「少し不満」（51.3％）と「とても不満」（23.6％）を合わせて「不満」派は7割以上に達していました。一方で「満足」派は「満足」が20.4％、「とても満足」が4.7％にとどまっています。それぞれの理由を見てみましょう。

【満足している理由】
「自分の中で、ある程度の事柄を英語で表現できると思うから（もちろんすべてではないし、英語学習はこれからも継続したいと考えてはいるが）」（19歳・男性・千葉県）
「机上だけの勉強ではなく、ある程度の日常会話ができるから」（20歳・女性・東京都）
「英語の読解力、会話力があり、また人に教えることができる程度であるため」（21歳・女性・大分県）

【満足していない理由】
「本来重要であるスピーキング・リスニングの勉強がおろそかになっているから」（19歳・男性・埼玉県）
「勉強しているつもりでも、実際に話すとなると言葉が何も出なくなるから」（21歳・女性・沖縄県）
「大学受験のための英語と実践的な英語はまったく別物で、何の役にも立っていないから」（21歳・女性・千葉県）

「テストではそれなりに点数を取れるのに英会話は苦手」など、英語を「勉強する」ことと「身に付けて使いこなす」ことが別物であることを実感している人も多いようです。では、どのように勉強すれば実践的な英語を身に付けることができるのでしょうか。

【学校の英語教育以外で、英語力を身に付けるのに効果的だと思う勉強法を教えてください（複数回答可）】
1位「英語圏の友人を作って話すこと」（34.9％）
2位「長期留学」（33.4％）
3位「英会話教室（オンライン英会話を含む）」（32.3％）

　英語力を付けるには、とにかく実際に使ってみることと、生の英語に触れることが効果的だと考えている人が多いことが分かりました。発音の面も考えると、ネイティブスピーカーと実際に会話することが理想的と言えます。

　とはいえ、留学や英会話教室にはお金がかかります。「あなたが必要だと思う英語力を身に付けるために年間いくら支払うことができますか？（※親からの補助も含む）」との設問では、「36,000円未満」（41.8％）が最多となりました。

　年間3万6000円は大学生にとって大きなお金です。しかし留学や英会話教室へ定期的に通うとなるともっと大きな金額が必要になります。なるべくお金はかけたくないけれど、高い英語力は身に付けたい、と大学生たちも悩みどころなのかもしれませんね。身に付けることができれば、年齢を問わず人生の選択肢が広がるなどのメリットがたくさんあります。在宅時間が長くなっている今だからこそ、再学習にチャレンジしてみてはいかがでしょうか？

（Hint-Pot編集部）