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遠距離恋愛を実らせて結婚する人は希少だった!? 成功と失敗の理由を探る
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遠く離れた場所に住む相手と“愛”を育む遠距離恋愛。皆さんは経験ありますか? 株式会社ネクストレベルが運営する「縁結び大学」が昨夏、「遠距離恋愛」を経験したことがある18~40歳の男女199人を対象に実施したアンケート調査によると、「婚約/結婚した」と答えた人は29.1%。破局した人は「別れた」「自然消滅した」を合わせて56.8%と半数以上に上っています。心と心の距離は近くても、物理的な距離が離れていると、恋を愛に昇華させるのは至難の業のようです。何が遠距離恋愛を成功させたのか、逆に何が失敗だったのか――2人の女性の例から読み取ってみましょう。
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9500キロの距離を乗り越え交際7年で結婚
関東在住の由子さん(仮名・45歳)は、7年間にわたる遠距離恋愛を経て結婚しました。現在の夫とは高校時代から交際。しかし、1学年上の彼(夫)が英ロンドン郊外の大学への進学を希望したことから離れ離れの生活を送ることになりました。
遠距離恋愛がスタートした翌年、由子さんは都内にある女子大学に進学。女子大を選んだ理由の1つには、「彼が帰ってくるまで、他の男になんか見向きもしない!」という気持ちもあったといいますが、想像以上に大学生活は充実しており、いつの間にか彼のことは二の次になっていたそうです。
「夏休みに彼の元へ行くための旅費を貯めるためアルバイトを始めたところ、職場のみんな仲が良くて。バイトに行くのが楽しくなっちゃったんです。それに私が学生だった頃は国際電話が高くて、電話も満足にできませんし。メールもそこまで普及していなかったので、連絡手段は手紙しかなかったのですが、書くのが億劫で……(笑)」
結果的に、素っ気ない由子さんに対し彼はより思いを募らせたようで、週1~2度はエアメールが届いたそう。さらに長期休暇に由子さんがロンドンに行けば、可能な限りわがままに付き合ってくれたのだとか。
そうこうするうちに彼は大学を卒業。就職後もロンドンに住むこととなり、彼からプロポーズされたといいます。しかし、由子さんは一度その申し出をお断りすることにしました。
「私も社会に出てきちんと働きたかったので、就職してから2年経つまでは待ってほしいと、伝えたんです。彼は納得してくれたのですが、婚約するのが条件でした。私は逃げないのに、と思うくらい必死な感じが伝わってきました。結局、2年後に夫が日本に赴任するのをきっかけに結婚したんですよ」