Hint-Pot | ヒントポット ―くらしがきらめく ヒントのギフト―

国内ニュース

遠距離恋愛を実らせて結婚する人は希少だった!? 成功と失敗の理由を探る

公開日:  /  更新日:

著者:和栗 恵

国内で遠距離恋愛 自然消滅気味に…

 東海地方在住の千絵さん(仮名・38歳)は、就職を機に遠距離恋愛を経験。初めて結婚を意識した相手でしたが破局を迎えた、悲しい過去があるといいます。北海道出身の彼は地元へUターン就職。彼は地元に戻る前に結婚を見据えた言葉を口にしていたそう。

 離れて暮らすようになってからも電話はほぼ毎日。長期休暇はコツコツ貯めた貯金をはたいて彼の元へ向かいました。

「久々に会うと別れ際がつらくて。毎回、泣きながら彼にすがり付いてました。今思えば、重い女だったかも……」

 最初は盛り上がりを見せた、千絵さんと彼の遠距離恋愛でした。しかし1年も経つと自然と彼からの連絡が減り、電話をかけても出ないことが多くなり……。あまりに連絡の取れない彼を何とか捕まえ千絵さんが問いただすと、職場に気になる人がいることを告白されたそう。

「よく考えてみれば、何度も彼の地元に行っていたのに、一度も親に挨拶をさせてくれなかったなんておかしな話ですよね」

遠距離恋愛は長く続かない!? 4割以上が続いた期間1年未満という事実

 最初に紹介したアンケート調査によると、遠距離恋愛が続いた期間は、「1年未満」が42.8%と最も多く、続いて「1~2年未満」が26.1%。7割近くが2年以内に別れてしまった、もしくは結婚に至ったようです。このことからも遠距離恋愛が、長期間続くということは、かなり稀であることが分かります。

 遠距離恋愛のメリットとしては、「会った時にとても楽しい(68.3%)」「旅行気分で会いに行ける(43.2%)」「自分の時間も確保できる(43.2%)」など、さまざま。その一方でデメリットは「交通費がかかる(67.8%)」「会えなくて切ない(55.3%)」と、金銭面などの現実的な問題が降りかかります。

 これらの結果からも由子さんの例はかなり珍しいですが、互いに自立していたからこそ、距離やすれ違いをカバーできたのかもしれません。

(和栗 恵)