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子どものなりたい職業に日本と世界で違い YouTuberは世界的人気
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皆さんは小さい頃、将来どんな職業に就きたいと思っていましたか? 大人になってからの結果はさておき、小さい頃に抱いた将来の夢は、未来へと進む原動力にもなっていたことでしょう。しかし世界11か国を対象とした調査から、日本の子どもは「なりたい職業がない」と答えた割合が最も高いことが分かりました。それでも1位になった職業とは?
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日本は4位と5位にクリエイティブ系がランクイン
株式会社スプリックスが運営する「スプリックス基礎学力研究所」は2020年8~9月、世界11か国(日本・アメリカ・中国・インド・イギリス・フランス・ポーランド・タイ・インドネシア・マレーシア・ミャンマー)の子ども(6~15歳)1万1000人と、その保護者1万1000人を対象に、学習に関する意識調査と基礎学力を測る学力調査を実施しました。
今回発表された結果は、子どもが回答した「勉強のとらえ方」や「なりたい職業」について。まず「子どものなりたい職業」から、11か国全体と日本のランキングをそれぞれ見てみましょう。
【子どものなりたい職業:11か国全体】
1位「医者・看護師」
2位「技術者・エンジニア」
3位「学校の先生」
4位「コンピュータープログラマー」
5位「YouTuber」
【子どものなりたい職業:日本】
1位「スポーツ選手」
2位「医者・看護師」
3位「YouTuber」
4位「ゲームクリエイター」
5位「ファッションデザイナー」
日本1位は「スポーツ選手」でしたが、11か国のうち「スポーツ選手」がトップ3に入ったのは日本のみでした。また、全体5位、日本3位の「YouTuber」はマレーシアとミャンマー、ポーランドでもトップ3に入っており、動画配信サービスの活性化による世界的な人気がうかがえます。また、日本2位の「医師・看護師」も、多くの国でトップ3に入っています。
IT関連の職業も世界的に人気を集めているようです。全体2位の「技術者・エンジニア」は中国とインド、ミャンマー、フランスでトップ3に、全体4位の「コンピュータープログラマー」はインドとタイ、ポーランドでトップ3に入りました。
しかし、日本ではIT関連の職業がトップ5に入っていません。4位の「ゲームクリエイター」はIT関連というよりクリエイティブ寄りですし、5位の「ファッションデザイナー」も同様です。“クールジャパン”を表現する世界が人気を集めている状況は、非常に特徴的だと言えるでしょう。
また、日本は「なりたい職業がない・決まっていない」と答えた割合でトップ(30.6%)に。次いでフランス(15.9%)、イギリス(14.5%)と続いていますが、日本の割合が突出している結果となりました。また、11か国全体では1割未満となっています。