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子どものなりたい職業に日本と世界で違い YouTuberは世界的人気
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学校の勉強が面白くないと将来の職業を考えにくい?
次に「学校の勉強を面白いと思うか」という質問で「面白い」と回答した割合を国別で見てみましょう。
【学校の勉強を「面白い」と回答したランキング】
1位:ミャンマー(95.9%)
2位:インド(93.5%)
3位:インドネシア(93.0%)
4位:タイ(92.1%)
上位4か国はいずれも9割以上。一方で日本は58.6%で11か国中最下位でした。10位のポーランドが70.7%のため、日本の割合が圧倒的に低いようです。
また、「テストを好きではない理由」を尋ねたところ、日本で多く挙がった回答は「結果が悪いから」が36.5%(11か国平均21.7%)、「テストが面白くないから」が44.5%(同43.1%)でした。「結果が悪いから」と回答した割合は11か国中最も高い一方で、学力テストの結果は11か国中4位と決して世界的に見て学力が低いわけではないことから、自己肯定感の低さや完璧主義の傾向、さらに中途半端な成績では満足しない向上心など、あらゆる見方ができるでしょう。
そこで「得意だと思う教科」についての設問を見てみましょう。「得意」と回答した割合を比較してみると、日本は体育以外の科目において11か国全体の平均よりも低い結果となりました。特に差が大きいのは国語(全体53.2%・日本23.5%)、外国語(英語)(全体38%・日本21.7%)、理科(全体39.7%・日本24%)、社会(全体41.7%・日本19.9%)です。「1つもない」と回答した割合は全体1.8%に対して日本5.3%と、11か国中で最も高い割合となりました。
日本では謙遜が美徳とされる傾向がありますね。この結果は、子どもでもすでに「得意とまでは言えない」という謙遜の精神が宿っている表れかもしれません。しかし、その気持ちが勉強への苦手意識やモチベーションの低下につながってしまう可能性もあるでしょう。自信を持って「得意だ」と言える科目を作ることが、学習意欲を高める効果をもたらすかもしれません。
勉強へのネガティブな意識が「将来なりたい職業がない」という状態に?
「学校の授業時間以外の平均勉強時間」を国別で見ると、日本は1.1時間で11か国中最も少ない結果となりました。最も多かったのはインドの2.7時間、次いで中国の2.3時間、インドネシア・ポーランドの1.9時間と続いており、日本の学外での学習時間の少なさは明らかです。
結果を通して見ると、日本は学校の勉強を面白いと思えず、テストに苦手意識を持ち、得意な科目も少なく、学外での勉強時間が少ない……となります。こうした勉強へのネガティブな意識が、将来なりたい職業がないという状態につながってしまっているのでしょうか。
とはいえ、面白くないと思いながらも少ない学習時間で学力テストでは11か国中4位。逆に考えると、勉強をネガティブにとらえない学習環境を整備し、学習意欲を高める工夫を重ねれば、さらに学力は上がる可能性があります。そうすれば、将来への見通しが明るくなり、なりたい職業も次々と浮かぶのかもしれません。学校任せにせず、保護者の立場にある人たちが積極的に動くことで、状況は大きく変わるような気もしますね。
(Hint-Pot編集部)