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停電経験者に聞いた あって良かったもの&なくて後悔したもの

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

スマホや風呂の湯船に溜めていた水…今からでも心がけたい備え

 回答はまだまだ続きます。考えてみれば「なるほど」と思うものばかりです。

【停電の際に災害対策・準備をしていて良かったこと】
<スマートフォン関連>
「モバイルバッテリーを複数持っていたこと」(60代・男性)
「スマートフォンを持っていたので、懐中電灯モードを使ってしばらくはもった。私と家族の分でいくつかあったので、結局30分以上もってくれた」(40代・男性)

 今や生活必需品となっているスマートフォン関連。スマホ自体を懐中電灯として使用したり、現在の情報を入手したりと便利なスマホですが、問題はバッテリー残量です。最近は大容量のモバイルバッテリーも増えていますので、普段は使わないという人も非常用に常備しておいて良いかもしれません。

<石油ストーブ・風呂の湯船に溜めていた水>
「寒い季節でしたので、石油ストーブがあって助かりました。あと、準備をしていたものとは違いますが、お風呂がガス釜式で電気を使わないため、普通にお風呂を沸かして入れたのは良かったです」(40代・女性)
「モーターが動かなくて水も使えなくなったのだけど、風呂に水を溜めていてトイレなどに利用できて助かりました」(50代・男性)

 また、電気を使わない暖房器具や風呂の湯船に溜めていた水を挙げた人もいました。地震を伴う停電の場合は、ガスや水道も同時に止まっていることがあります。こうなると、トイレの始末は一苦労。湯船に溜めていた水が大活躍してくれるでしょう。

<車>
「PHEVの車。その充電池を使って冷蔵庫などを使用することができた」(60代・男性)
「懐中電灯はもちろんなのですが、意外に役に立ったのがろうそくでした。復旧まで不安でしたが、明かりは大切です。あとは車です。車のコンセントでお湯を沸かしました。電気がないとオール電化みたいな生活は死ぬと思います。車の居心地の良さはとにかく無敵でした。ガソリンを満タンにしておいて正解でした」(50代・男性)

 冷暖房やラジオ、照明を備えた車という“個室”も、災害時には有効のようです。ただし、避難生活が長期にわたる場合は、車中生活によるエコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)に注意が必要。水分補給や適度な運動など、予防法を調べておきましょう。

停電の際に災害対策・準備をしていなくて後悔したことは?

 一方、停電の際に災害対策・準備をしていなくて後悔したことについては、以下の声が寄せられていました。

【停電の際に災害対策・準備をしていなくて後悔したこと】
「いつまで停電が続くか分からないので、非常食を用意していなかったことを後悔しました」(30代・女性)
「ろうそくがすぐなくなってしまった。数が必要」(50代・男性)
「モバイルバッテリーの充電が不足していた」(50代・男性)
「クーラーボックスと氷。冷蔵庫が使えなくなって食品が傷んでしまった」(30代・女性)
「3日間停電になったので、もっと充電池が必要だった」(60代・男性)
「夏の台風での停電だったのでかなり蒸し暑くつらかった。バッテリーまたは蓄電式の冷房器具があれば良かったと思った」(50代・女性)
「移動手段として車が活躍するが、マンションなどガレージが機械式だったり、シャッターが電動式だと開かないので、役に立たないことがあります。ガレージは1階にあるといいと思います」(60代・男性)
「カセットコンロのガスボンベを切らしていて使えなかったこと」(40代・女性)
「車のガソリンを満タンにすること」(70代・男性)
「できれば懐中電灯でなくランタンのようなものが欲しかった」(60代・男性)

 停電で冷蔵庫が使えなくなり、さらに長引いた場合は食材がダメになってしまうこともあります。また、電気を使って調理をする食品は食べられないため、非常食があると安心ですよね。また、ろうそくやガスボンベなど、普段はあまり使わないものの場合、うっかり切らしていたということもあるので注意が必要です。

 自然災害はいつ起こるか分からないもの。東日本大震災から10年というこの節目に、家族で改めて話し合い、防災の意識をしっかりと共有しておきましょう。また、防災グッズの入念なチェックなどもお忘れなく。

(Hint-Pot編集部)