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結婚・妊娠「ない」と言わなければ続けられない…働く女性たちのリアルな不安
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育休・産休明けの職場復帰経験者「出世できない」
また、実際に育休・産休明けで職場復帰した人からはこんな声も寄せられていました。
【女性が不利だと感じたこと:産休・育休取得後】
「産休育休を取得したあと別のポジションに移ることになった」
「産休育休に入る人は出世できない」
「子どもがいて時短勤務というだけで評価が下がる」
「子育てしながら仕事を頑張るママ」という“理想像”は美しいものとされていますが、本来の子育てとは女性だけが背負うべきものなのか? また、どんなに頑張っても子どもがいることが理由で正当な評価を得られない状況では、仕事のモチベーションも下がってしまいますよね。
こうしたケースは、そういった“理想像”を求める会社側が「育児をしやすいように」と配慮した結果だった可能性もあります。希望と現実がすれ違っている状況に直面した際は、自分の希望をしっかりと伝えて話し合う必要があるでしょう。
さらに、女性の場合は身体面でも不利だと感じるケースがあるようです。
【女性が不利だと感じたこと:体に関すること】
「体力面で男性と同じように動けない」
「生理や婦人科系の疾患で休みづらい」
「生理休暇を男の上司に言い出せない」
生理痛やPMS(月経前症候群)の症状は個人差があるため、女性同士でも理解してもらえないケースも。生理は毎月のことですから、耐えられないほどの痛みや苦痛を感じる場合は速やかに婦人科を受診しましょう。生理休暇は労働基準法にも定められている正当な権利で、特に診断書なども必要ありませんが、受診するほどであると伝えれば周囲の理解が得やすいかもしれません。
現代女性が考える“手に職” 人気のスキルは?
さまざまな理由で、仕事上の不安や不利を感じている人が多いことが分かりました。「時間や場所、所属組織にとらわれずに働くためのスキルを身に付けたいと思いますか」と尋ねる設問では、「はい」が89.6%と圧倒的に多い結果となっています。
実際に役立つと思うスキルについては、以下のランキングとなりました。
【時間や場所、所属組織にとらわれずに働くために役に立つと思うスキル(複数回答可)】
1位「語学」(40.5%)
2位「プログラミング」(39.6%)
3位「マーケティング」(32.8%)
4位「ライティング」(31.3%)
5位「デザイン」(30.7%)
スキルを身に付け会社や団体に所属せずフリーランスとして働くことができれば、自由な働き方がしやすくなりそうです。ただ、仕事の調整やギャラの交渉、経理的な作業などをすべて自分でやる必要があり、仕事依頼が常に来る保証もありません。メリットとデメリットをしっかり考えた上で、着実な環境を作る必要があります。
世界中で男女の格差をなくす動きが見受けられる一方、まだまだ厳しい現実が明らかになっています。目標は性別に関わらず誰もが生き生きと働ける社会。日本ももっと変わっていくことを期待したいですね。
(Hint-Pot編集部)