どうぶつ
8歳差の元保護犬コンビ 保健所から迎えた飼い主の決意とは「まず愛してあげること」
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ユキちゃんをお迎えして気が付いたロクくんの優しさ
ユキちゃんは母いぬと、実のきょうだいと思われるそっくりなオスのいぬ、3匹でいたところを保護されました。ロクくんの次にお迎えするので、「ナナ」という名前を考えていたという飼い主さん。ところが、お迎え後は気が付くと現在の名前になっていたそう。
「ナナという名前に決めながらも、毛色が白いこともあり、ユキという名前を補欠候補にしていました。そしていざ迎えてみると、自然と『ユキ』と呼んでしまうため、今の名前に決定しました」
ユキちゃんが来てすぐの頃のロクくんは、少し距離を取っているような様子だったそう。けれども攻撃したりケンカをしたりするようなことは一切なく、ユキちゃんは初めからロクくんに懐き、慕っていたようです。飼い主さんはユキちゃんを迎えて改めて、ロクくんの優しい性格に気が付いたと語ります。
「今のところユキはロクのことが大好きで、ロクはそれを受け入れているという感じでしょうか。凸凹コンビです」
ユキちゃんはロクくんだけでなく家族全員のことが大好きで、常にシッポのフリフリが止まらないほど明るい甘えん坊。そのせいかお迎え当初は、夜泣きがひどかった時期もあるそうです。
「1匹でいる時間にも慣れさせるため、夜は人間と離れて寝かせるようにしていたのですが、あまりにも鳴くので最後は根負けしてしまいました」
さらにロクくんとは対照的に散歩やお外はちょっぴり苦手なのだそう。そんなところもロクくん的には守ってあげたくなってしまうのかもしれませんね。
こうして2匹の元保護犬と、素敵な家族を築く飼い主さんには大切にしていることがあります。それは「しつけ本やマニュアル通りにやるのではなく、まずはたっぷりと愛情をかけてあげること」。
「保護犬に限らず、お手本通りにやることも大事ですが、まずはたくさん愛してあげることがとても大切なのかなと思います。そして完璧を求めず、できないことがあったっていい。『私だって完璧ではないのだから』と思っています。とはいえ、人間と生活する上で必要な最低限のルールは守ることができるように教えているつもりです」
それぞれの個性に向き合いながら、一緒に成長を続ける飼い主さんとロクくん&ユキちゃん。今日も愛があふれるにぎやかな生活を送っています。
取材協力:ROKU・YUKI(ro_ku_)さん
(Hint-Pot編集部)