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メーガン妃発言否定の英有名司会者 謝罪拒否は事実 降板劇の裏側を激白

公開日:  /  更新日:

著者:森 昌利

「あなたがメーガン妃を信じないなら、あなたは人種差別主義者です」

 モーガン氏が猛烈なバッシングを受けた理由は、メンタルヘルスに対する王室側の無理解と王室内に存在する人種差別問題を訴えた妃の主張を「信じない」と断言したことだ。

 メンタルヘルスの問題について同氏はこのコラムで、妃が自殺願望を抱いたこと自体が本当どうかは「彼女(メーガン妃)の心が感じたことであって、自分のものではない」と真偽は不問とした。そして本当の問題は「王室側が“世間体の悪さ”という理由で救いの手を差し伸べなかったという事実があったのかどうか」だと指摘。「もしそれが事実ならその(妃の要望を拒否した)人物は解任すべきであり、王室には答えるべき深刻な問題がある」と主張した。

 人種差別に関しては番組内で、もしもそれが本当なら王室はそれが誰の発言、どういう形で行われたのかを明確にするべきと主張。またアーチーくんの肌の色に触れた王室メンバーの発言に人種差別的意図があったのかを疑問視した。この発言で、同氏を“人種差別主義者”と呼ぶ流れも生まれたが、このコラムでは「あなたが彼女(メーガン妃)を信じないなら、あなたは人種差別主義者です」と記している。

 しかしやはり、「信じない」と断言したことは局内で大問題になっていた。9日の午後、懇意にしているディレクターから謝罪か降板を告げられた同氏は返事を保留。信頼する友人たちに意見を仰いだ後、一昨年に死去した長い付き合いのマネージャーに心中で言葉を求めた。浮かんだ言葉は「直感を信じろ」だったという。

 そしてディレクターに電話をかけ直し、謝罪を拒否。同日夕方、2015年から6年にわたり司会を続けた番組からの降板が発表された。

(イギリス・森昌利/Masatoshi Mori)