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作中での裸も「必要であれば」躊躇しない瀧内公美 仏名女優との共通点とは

著者:関口 裕子

『裏アカ』では“自分じゃない誰かになりたい”をとことん表現

(c)2020映画「裏アカ」製作委員会
(c)2020映画「裏アカ」製作委員会

“自分じゃない誰かになりたい”は、瀧内の映画最新作『裏アカ』のテーマでもある。売り上げややりがい、そしてSNSで人気の後輩店員の存在に閉塞感を感じているアパレルショップの店長・真知子(瀧内)は、誰かに必要とされたい気持ちから裏アカウントを作る。“いいね”の数は、自分の肉体をSNSに載せたことで伸びる。

 だが、やりたかったこととはこれなのか? 真知子は孤独や満たされない思いを抱え、傷付きながら、他人や自分との向き合い方を模索する。

 アパレルショップの店長を演じる上で、瀧内は入念な衣装選びを行ったという。店では店長たるプライドを表すかのようなシャープなファッションながら、やはり服が好きなのだろうと思わせる遊び心もコーディネートやアクセサリー、傘などで表現する。

 また、瀧内は美術打ち合わせにも参加したそうだ。「主演女優で美術打ち合わせに参加した人にこれまで会ったことがない」と加藤卓哉監督は言う。瀧内は自分自身が撮影部や照明部、演出部、制作部などと同様、俳優部というスタッフの一員だと考えている役者なのだ。

 たぶん自分が納得できるまで役について考えるタイプ。『彼女の人生は間違いじゃない』の時は一度帰宅してしまうと気がゆるむと、撮影中は渋谷に宿泊し続け、漫画喫茶などヒロインが訪れたであろう場所をたどったという。

 真知子は、SNSで出会った“ゆーと”と名乗る青年と肉体を重ねる。そのシーンの真知子はまるで南仏の海岸にいるかのようにあっけらかんとゆーとと裸で抱き合う。池田直矢カメラマンが湿度を感じさせる空気をもたらしたからか。

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