インタビュー

“獣医さん”になるにはどうするの? イケメン獣医師、人生の転機とは

著者:Hint-Pot編集部・白石 あゆみ

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【写真:荒川祐史】
【写真:荒川祐史】

 働き方が多様化する中で「パラレルキャリア」という考えが広まりつつあります。これは自身のスキルアップや社会貢献活動などのため、本業を持ちながらも1つのキャリアにこだわらない働き方のこと。獣医師の長谷川諒先生は週5日を動物病院で働く傍ら、休日を利用して保護猫シェルターへの往診や動物専門学校の講師、博士号を目指した研究、そして執筆や講演などの活動を行っています。柔軟な働き方を模索する長谷川先生に、獣医師を目指したきっかけやキャリア形成についてお聞きしました。

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獣医師を目指したのは高3の春 「自分はレアケース」

 長谷川先生が本格的に獣医師を目指し始めたのは、高校3年生の春だったそう。子どもの頃から動物好きなど早い段階から目指す人も多い中、かなり遅い方だといえそうです。

「小学校から大学までの一貫校で、中学高校時代を過ごしました。大半がそのまま内部進学をする環境だったため、自分も何も考えずそうするものだと思っていたんです。5年間を悠長に過ごし、高3の春になって初めてどんな学部に行きたいか調べ出しました。けど、進学を予定していた大学の案内を見て、文系が強い学校だったこともあり、ピンと来る学部がないことに気付いたんです」

 進路に悩む中、長谷川先生は偶然、同じ高校に通っていた先輩が珍しい進学先を選んでいたことを知ります。それが、後に長谷川先生も入学する北里大学獣医学部獣医学科との出合いでした。

「センセーショナルに感じました。それがきっかけで獣医学科について調べていくうちに自分も行きたいと思うように。幼い頃にシベリアンハスキーを2頭飼っていて、もちろん元々動物好きでしたが、それまで一度も獣医を意識したことはありませんでした」

「自分はレアケース」だと語る長谷川先生。確かに獣医師になるには、6年制の獣医系大学卒業と、獣医師国家試験への合格が必須。しかも現在、獣医学科のある大学は全国で17校のみで、またその多くは国立大学で定員数も少なくかなりの狭き門です。「獣医師になりたい」と突然言い出した長谷川先生に、ご両親は当初大反対だったのだとか。

「両親も僕同様、そのまま内部進学するものだと思っていましたし、もちろん大学受験を目指した勉強をほぼしていなかったことも知っているので、めちゃくちゃ反対されましたね。『1年もないのに無理でしょ』と。でも、獣医を目指すこと自体を反対しているわけではなく、『もし浪人することになったら自分で稼いでやりなさい』と言われたくらいで、見守っていてくれました」

 こうして7時間の睡眠時間以外ほぼ自由時間のない受験期を過ごし、長谷川先生は無事に合格を勝ち取りました。