インタビュー

イケメン獣医師 パラレルキャリアを始めたきっかけは「自身の能力を見限ったこと」

著者:Hint-Pot編集部・白石 あゆみ

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【写真:荒川祐史】
【写真:荒川祐史】

「パラレルキャリア」という言葉を知っていますか? これは自身のスキルアップや社会貢献活動などのため、本業を持ちながらも1つのキャリアこだわらない働き方を指します。獣医師の長谷川諒先生は週5日を動物病院で働く傍ら、休日を利用して保護猫シェルターへの往診や動物専門学校の講師、執筆、講演など、多岐にわたって活動。興味ある分野に一直線の長谷川先生に、現在の働き方や今後の目標についてお聞きしました。

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でたらめな記事の多さに唖然としたのが起業のきっかけ

 小動物臨床医としてのキャリアは5年目となる長谷川先生。現在の生活は毎週金曜から火曜が勤務医として働く動物病院を中心に、休日の水曜と木曜は個人事業主としての仕事を主とし、博士号を目指した研究の時間などにあてているそう。

「最初の2年間は勤務医として働くのみでした。臨床医としての経験を積むことに集中してきましたが、それだけでは足りないと3年目からは東京農工大学で内科系専科研修医として学ぶように。正直なところ、この頃から休みがありません(笑)。

 その後、まだまだ未熟ですが、知人の紹介で動物専門学校の講師の仕事を紹介してもらったり、気長な計画で博士号を取りたくて母校の研究室に戻り、学生時代からの研究を継続したりと、忙しく過ごしています」

 さらにその1年後には「何とかいけるかも」という目算をつけ、現役の臨床獣医師として監修や執筆、講演、商品開発の助言などを行う企業「Ani-vet」を興しました。

「臨床医として得た知識を皆さんに広く知らせたいと思い、『Ani-vet』を始めました。今はスマホで病気のことを調べる人が多いですよね。ある時、こうしたペットに関する記事の中には、めちゃくちゃなことが書かれているものも多いことに気付きました。しかも、でたらめな情報を真に受けてしまう飼い主さんも意外と多く、専門家がきちんと入って正しい情報を届けていかなければいけないと思ったんです」

 自宅ですぐ異変に気付けることは、病気の早期発見にもつながります。そこで長谷川先生は、猫専門のウェブ媒体でライターとして簡単に登録できることを知り、時間がある時に記事を書いて送るようになったそう。すると、すぐに編集部から監修として本格的に仕事を依頼されるようになりました。

 さらには、獣医師として手伝えることはないかと企業に直接営業活動も行い、徐々に商品評価や開発への助言などで参加するようになっていったそうです。