メンズメイク「3種の神器」の使い方をプロがレクチャー！

　どうやらメンズメイクにはやはり効果があるよう。でも、初心者の男性や彼氏・配偶者のイメージアップに悩む女性は、どんなメイクアイテムを使えばいいのでしょう。そこで、使い方のちょっとしたコツを高橋さんに教えていただきました。

「男性の顔で第一印象を作る部分は、肌と眉、唇です。このため、リモート会議で良い第一印象を作る3種の神器は、それらのポイントの印象をアップしてくれるBBクリームとアイブロウ、リップ。ぜひパートナーさんに薦めてみてください」

【1：男性用BBクリーム】
　高橋さんによると、BBクリームは暗い画面で印象が薄くなることを打破ための必須アイテムだそう。

「画面を通すと、実際に対面する時よりも顔が暗く映るため、印象に残りにくくなります。男性用BBクリームを活用するだけでも、顔色はぐっと明るくなりますよ。顔のシミやクマなどが見えなくなるだけで画面映えしますので、ぜひ活用しましょう。

　おすすめは、肌に塗り伸ばすと最初の白色から色が変わって肌になじみ、きちんと塗り広げられたと視覚的に分かるタイプです。ウーノの男性用BBクリーム「フェイスカラークリエイター」がその代表例ですが、プロが監修した絶妙な色味で多くの男性がナチュラルに、人に気付かれずに取り入れやすいのでおすすめです。自然な色味で肌のメイククレンジングに慣れていないパートナーでも、石けんで落とせるので使いやすいのも魅力です」

【2:アイブロウ】
　眉も画面を通してみると薄く見えがち。そこで、しっかりと見せるためにアイブロウも必須です。

「眉は画面を通して見ると色が飛んでしまったりします。映った時に『ラインがちょっと欠けているな』と感じるところに、毛流れに沿って軽く描き込むだけでよりはっきりとした凛々しい表情を作ることができますよ。

　おすすめのアイブロウは、毛流れを整えるスクリューブラシ付きで、断面が涙型（しずく型）のもの。眉尻など細い線を描きたい時にはとがった方で、太く柔らかく広い面積を埋めたい時は太い方で描くことができるので便利です。例えば「FIVEISM × THREE」のアイブロウはしずく型断面で、カラーバリエーションも6色あり多くの男性の髪色に合わせやすくなっています」

【3：リップ】
　暗い画面だとくすんで黒っぽく見えてしまう唇。それをカバーしてくれるアイテムがリップです。

「くすんだ唇の色は、顔全体の印象を暗くして活力がないように見せてしまうので、血色感を出すリップを活用すると良いでしょう。自然でほどよい“血色感”が出せるものが男性向きです。意外かもしれませんが、赤やピンクではなく白や透明、グレーなどで自然な血色感が出るタイプのリップなら男性も使いやすいですよ」

　イチオシはメンズヘアサロン「LIPPS」プロデュースのリップクリーム。クリアの他にナチュラルピンクとライトオレンジの全3色。肌の温度で発色し、健康的な色が付くという仕掛けです。保湿成分ホホバオイル配合で界面活性剤不使用、アルコールフリー、パラベンフリーなのもうれしい。

　早速、3種の神器をパートナーにプレゼントする準備を進めてみては？　リモートワークの推奨が続く今こそ、ぜひリモート映えするメンズメイクで第一印象を上げてみましょう！

【取材協力】
高橋弘樹さん

メンズメイクのスペシャリストとしても活躍するヘア＆メイクアップアーティスト。10代の頃、自身の肌トラブルをきっかけにスキンケア研究を開始。長年にわたり蓄積した肌データを活用し、現在は肌トラブルに対するアドバイスや各社コスメブランドの商品監修、男性の肌にマッチする化粧品・メイクイベントの企画コンサルティング、メンズメイクセミナーなど幅広く活動。自然なメイクで大変化をもたらす独自のメンズメイク術「さわやかメイク」が高い評価を受け、「最速でカッコよくなる メンズメイクBOOK」（扶桑社刊）として書籍化。アーティストやタレント、エグゼクティブを手がけるメイクアップアーティスト、メンズメイクサロンのスタッフ教育の特別講師など、メンズメイク界を全方位的に牽引している。YouTubeや各種SNSを通してユーザーのお悩み解決サポートも。

（笹山 真琴）