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高齢猫の飼い主が知っておくべき“病気のシグナル” 猫専門病院の獣医師が回答
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人間の1年は猫の4年 高齢猫は3、4か月に1度は健康診断を
瑛作:食事が重要なんですね。実は以前、レオンは尿路結石と診断されて療養食に切り替え、今までそれを食べ続けています。
長谷川:今でもですか?
瑛作:基本的にはそうですね。ただ、下の2匹が療養食ではないおいしいごはんを食べているので、レオンもつまみ食いをしています(笑)。最初は叱っていましたが、年齢も年齢だしおいしそうに食べているので、今ではたまに2匹と同じごはんをあげています。
長谷川:なるほど。そこも考え方かなと思います。尿路結石用と腎臓用フードでは少し違いますが、どちらも獣医が診断して初めて与えられる食事なので、定期的に血液検査や尿検査をして状況を見た方がいいと思います。
年齢の話をすると、人間にとっての1年は猫の約4年に相当します。となると、年に1度の健康診断は猫にとって4年に1度になってしまう。高齢猫の場合は3か月もしくは4か月に1度は健康診断を受けて、血液検査や尿検査をしてあげるといいかもしれません。そこで病気を早期発見できれば早期治療もできます。
ただ、これは医療的な立場からの話。病院へ行くことがストレスになる猫もいるので、飼い主さんがよく考えてあげてください。
瑛作:病院へ連れて行く時、「俺をどこへ連れて行くんだ!?」って顔をされると、どうしてもキャリーケースの中に入れるのが心苦しい部分もあって……。猫ってそういう顔で見ますよね(笑)。
長谷川:中には「キャリーケース=嫌な場所に連れて行かれる」という図式が完全にインプットされている猫もいますね(笑)。対策としては、普段からキャリーケースを出しておいたり、小さい頃から「キャリーケースの中に入ればおやつがもらえる」と習慣付けておいたりすると、比較的抵抗は少なくなると言われています。でも、実践するのは難しいですよね(笑)。
瑛作:ですよね(笑)。それとレオンは年齢のせいなのか、少し目ヤニが増えてきたかなとは思います。人間が拭いてあげても大丈夫ですよね?
長谷川:特に目を傷付けることがなければ大丈夫です。濡らしたコットンで優しく拭き取ってあげてください。
瑛作:あと鼻クソですね。レオンの鼻に黒く付いているのが気になって、これも取ってしまいます(笑)。
長谷川:大丈夫です(笑)。目ヤニもそうですが、付きっぱなしで皮膚がジュクジュクしてくるよりも、きれいにしてあげる方がいいと思います。
瑛作:ありがとうございます。
(Hint-Pot編集部・佐藤 直子)