ごましおちゃんのママは3年越しで見守り続けてきた野良ねこ

　ちぃちゃんのことをママのように慕うごましおちゃんですが、2匹の間に血のつながりはありません。実はごましおちゃんのお母さんは、家の近くで野良ねことして暮らしています。

　ごましおちゃんのママねことみーさんが出逢ったのは、2019年頃のこと。当時、別の子ねこたちを産み育てていたママねこを、みーさんは放っておくことができませんでした。そこで子育てのお手伝いをしつつ、ママねこにTNR（不幸な野良ねこをなくすため、捕獲し不妊去勢手術を施して元の場所に戻すこと）を決意。

「ママねこは繁殖期になると毎回オスに追われ逃げる生活。そして夏場には子ねこの育児で痩せ細り、いつ倒れてもおかしくないほどフラフラな状態になっていました。ご近所トラブルへの懸念などもあり、ねこちゃんの将来を考えて避妊することにしました」

　しかし、ママねこを保護するのは予想以上に難しいものでした。何度も失敗し、時には爪がみーさんの顔に当たり怪我をしてしまうことも。しかも一度失敗すると、信頼を築き直すために長い時間がかかります。

　こうして保護が叶わないままこの春、ママねこは再び子ねこを出産。みーさんはひとまず4匹の子ねこを保護し、ごましおくん以外の3匹は里親の元に引き取られていきました。

　そしてとうとう先日、ママねこの保護にも成功。カゴに入った時にはとてもおとなしく落ち着いた様子だったそうで、すぐに手術を行い、元の場所へ戻してあげることができました。カゴを開けると一目散にお外へ帰っていったそうです。

　今はママと別々の暮らしを送るごましおちゃん。でもちぃちゃんがママ代わりになり、寂しくはありません。これからも仲良く楽しく暮らしていってくださいね。

取材協力：ちぃ（@kirichan33）さん

（Hint-Pot編集部）