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「ひろし」が最強!? 漫画に登場する“理想の父” 「庭付き一戸建てで子ども2人はすごい」
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「実際はひろしのようにはなかなかなれない」納得のコメント続々
続いて、同じ設問で男性の回答結果を見てみましょう。
【理想の父・夫のマンガキャラクター:男性回答】
1位「野原ひろし」(クレヨンしんちゃん)
2位「荒岩一味」(クッキングパパ)
3位「島耕作」(「島耕作」シリーズ)
男性1位、女性2位と幅広い支持を集めた「クレヨンしんちゃん」(双葉社刊)の「野原ひろし」。コメントの内容に納得する人も多いのではないでしょうか。
「等身大の父親のように見えるが、実際はひろしのようにはなかなかなれないと思う」(30代・男性)
「連載初期の頃は今とは価値観が違っていたので、ひろしさんはやれ安月給といじられていましたが、今のご時世からしたら相当にしっかりしている御仁です。どこか抜けていても、決める時は決めるところもまた魅力」(30代・男性)
「庭付き一戸建て、お子さん2人に、妻は専業主婦なんてすごい」(40代・男性)
「平凡そうだが、家族を守ることに一生懸命だから」(50代以上・男性)
「家族を愛していて、仕事も一生懸命。子どもにも妻にも良い父親であり、パートナーだから」(30代・女性)
「妻みさえの尻に敷かれているようにみえるけれど、事件が起きた時は家族を守ろうと頼もしい一面を見せるところ」(30代・女性)
一見普通のようで親近感が持てるけれども、実は父としても夫としてもしっかりしているところが、幅広い支持を集めているようです。しんちゃんの個性的でのびのびとした性格は、家庭を大事にしているお父さんによるところが大きいのかもしれませんね。
また2位には「クッキングパパ」(うえやまとち/講談社刊)から「荒岩一味」、3位には「島耕作」シリーズ(弘兼憲史/講談社刊)から「島耕作」が。こちらの共通項はずばり“女性にモテる”こと。さらに料理や仕事に秀でているキャラクターです。また女性1位の「龍」もお料理上手だったことを考えると、料理は大きなポイントなのかも?
今読むべき漫画3選は? 月9ドラマ化決定の作品も
次の設問は、世の「お父さん」や「お父さん世代」に読んでもらいたい&おすすめしたい漫画を尋ねる内容。選ばれた3作を投票者のコメントとともに見てみましょう。
【「ミステリと言う勿れ」(田村由美/小学館刊)】
「女性が男性に知ってほしいと思っていることを代弁してくれている。そしてそれを漫画の中で女性ではなく主人公の男性が言っているというのが良い」(20代・女性)
「現代の慣習や決まり事などにとらわれない、それを打ち破るような考え方や言葉には思わず『なるほど』と言わしめる面白さがある。(お父さんたちには)またそれを面白いと思う人であってほしい」(30代・女性)
「自分は母におすすめしたが、本当は父にこそ読んでほしい作品。主人公のおじさんへの厳しく的確な発言に考えさせられてほしい」(30代・女性)
「ミステリと言う勿れ」は、主人公の大学生・久能整(くのうととのう)がさまざまな事件に遭遇するという構成ですが、がっつりとしたミステリーものではありません。事件は解決しますが、その過程に含まれる要素が多種多様のため、人間ドラマなどとしても楽しむことができます。22年1月からはフジテレビの月9ドラマにもなる予定の大人気作品です。
【「赤ちゃんと僕」(羅川真里茂/白泉社刊)】
「兄弟愛と親子愛がたくさん詰まっていて、読むと家族のありがたみを感じることができるし、優しい気持ちになれる」(30代・女性)
「育児に奮闘する小学生男子。家族の絆にじんとくる一作」(40代・女性)
「話が面白いだけでなく、その中で主人公の父親が頑張っている部分も描かれているので、家族に対して優しくなれると思います」(30代・男性)
こちらは90年代少女漫画の名作と呼ばれている作品。母親を亡くした小学校5年生の榎木拓也が、弟で2歳の実を世話するというストーリー。明るくかわいい絵柄ですが、1話ごとのテーマが時に深いこともあり、老若男女から支持されています。
【「鬼滅の刃」(吾峠呼世晴/集英社刊)】
「家族を守るために強く生きる主人公に心を強く打たれるはず!」(30代・女性)
「主人公や周りのキャラが、自分だけのためではなく、鬼に家族を奪われる経験をもう他の人にはさせたくないと、他人のことを考えながら戦う気持ちを家族に教えてくれる」(30代・女性)
「人の思いやつながりを大切にした話は大人が読んでも胸を打たれるし、子どもとの共通の話題にもなるから」(50代以上・男性)
もはや説明不要の超人気漫画ですね。鬼と人間の戦いを描いた内容ですが、登場人物それぞれが持つ悲しい過去なども丁寧に織り込まれ「泣ける」と評判。コロナ禍で在宅時間が増えたため、単行本を一気読みしたという人も多いようです。
世のお父さんたちも、「家族を大切にして!」などと漠然とした理想を言われるより、漫画などで具体的なキャラクターを理想として示された方がイメージもしやすいかも? 読んでほしい漫画を父の日にさりげなくプレゼントしてみるのも、1つの方法かもしれませんね。
(Hint-Pot編集部)