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恩着せがましい…子ども一家との同居を嫌がる姑たち 独居に戻った人も
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同居を解消 マイルールを押し付ける息子夫婦に辟易
「お義母さん、私、1人になりたいから出て行ってください」
次男家族と約3か月の同居後、義娘から言われた「忘れたくても忘れられない一言」がきっかけで家を飛び出したという、東北地方在住の紹子さん(仮名・58歳)。
「3歳になる双子の孫を抱える次男夫婦から、同居したいと言われたのが4年ほど前。保育園に入れなかった子どもの面倒を見るのを手伝ってほしい、家事をサポートしてほしいとお願いされたんです。夫が海外へ単身赴任中だったこともあり、渋々うなずきました」
義両親が住んでいた4LDKの古い一戸建てを、紹子さん夫婦の負担でリフォームし同居を開始。しかし初日から義娘は文句ばかり。紹子さんはすぐに「憂鬱になった」といいます。
義娘は紹子さんに対し、お箸やお茶碗を洗って水切りカゴに入れたらすぐにふきんで拭いて戸棚にしまう、包丁は使ったらすぐに洗ってふきんにくるんで引き出しにしまうなどの、マイルールを押し付けてきたそう。
「買い物にも細かくて、5人家族だからと3個入り88円の納豆を2パック買ったら『お義母さんは贅沢ですね』とため息混じりに言われたこともありました。またお風呂も息子家族が優先と言われ、最後に入るよう指定されたんです」
特に紹子さんが耐えかねたのが、嫌味っぽい物言い。換気をしようと窓を開ければ「家の中の空気が悪くてすみませんね」と思ってもみない言葉が。またお土産を手に帰ってくれば「自分だけ良い思いをして、楽しかったですか?」と、紹子さんが自身のお金で出かけることにも不満げだったそう。
「その挙句、あの言葉です。あまりに腹が立ったので、すぐ息子に同居を解消したいと伝えたのですが、『困るよ! 生活費も子どもたちの世話もどうするんだよ』と言われて……ああ、嫁が嫁なら息子も息子だわ……って、ガックリしちゃいました」
すぐに荷物をまとめて家を出た紹子さんは、元々ご主人と住んでいた家へ。息子夫婦から「お金が足りなくなる」「保育園の送り迎えや家事ができないから助けて」などと連絡が来るそうですが無視し続けているといいます。
「親を頼るのは、成人までにしてほしいですよ。本当に」
よほど性格が合わない限り、安易に同居するのは厳しいといえるでしょう。たとえ血のつながった親子でも、付かず離れずの距離がお互い幸せという家族も多いのかもしれません。
(和栗 恵)