どうぶつ
9歳差の元保護犬コンビ 吠え合っていた2匹が「愛にあふれた家族」になるまで
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ミルクちゃんが「激吠え」した初対面 今はチャコちゃんと「家族」に
初対面の時、ミルクちゃんは「激吠え」だったそう。そのため、家の中でも柵をして2匹が直接触れ合うのを避け、まずはミルクちゃんに「チャコは家族なんだ。これからこの家で一緒に暮らすんだ」と分かってもらうことから始めました。少しずつ「(チャコちゃんが)いても当たり前」という状況を作り、散歩の時も必ず一緒に行くようにしたそう。一方で、夜はミルクちゃんとチャコちゃんを違う部屋に分け、夫婦も別々の部屋に分かれてぞれぞれと一緒に寝ました。
こうして、柵越しに吠え合っていた2匹は徐々に慣れていったといいます。そして、1か月後には首輪をつけて同じ部屋へ。この時、ミルクちゃんに受け入れられたチャコちゃんは、触れ合えてうれしそうだったのだとか。
もっとも、2匹の間には年齢差があるため、チャコちゃんは元気いっぱいに「遊んで遊んで」とちょっかいをかけますが、しつこいと感じた時は怒ったミルクちゃんが威嚇することも。現在はチャコちゃんと旦那さんは走り回る一方、ミルクちゃんと飼い主さんは一緒に走ったり休憩したりと、各々のペースを大事にすることを心がけているそうです。
ミルクちゃんとチャコちゃんが加わった“家族構成”について、飼い主さんは「いろんな奇跡や偶然が重なった」と語ります。そして、「とても幸せで愛にあふれた家族だと実感します!」とも。
「ミルクのように人もいぬも苦手な子でも、根気強く愛情を持って接し、何を考えてるのか理解しようとする気持ちがあれば、乗り越えていけるのだと教えてもらった気がします。愛は伝わるのだと感じました」
ペットの飼育放棄は後を絶ちません。軽い気持ちで飼ってみた結果、さまざまな理由をつけて“捨てる”という選択をしてしまう。そんな人たちに飼い主さんはこう訴えます。
「なぜ人間の子どもといぬが違うのでしょうか。いぬも飼った時から家族です。簡単に『無理だから捨てる』ということが当たり前のように起きています。軽い気持ちで飼って、『イメージと違う』『無理』、それで捨てる。そんなことあっていいのでしょうか。もっと責任を持ってほしいと心の底から思っています」
愛情をいっぱい注がれれば、いぬも応えてくれる。そして、幸せになれる。ミルクちゃんとチャコちゃんのように、穏やかな表情を浮かべるいぬがもっともっと増えることを願いたいですね。
(Hint-Pot編集部)