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動物の飼育放棄は「理解しづらい感覚」 猫を愛するイケメン格闘家の思い

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・佐藤 直子

プロキックボクサーの小笠原瑛作選手と愛猫ヒメちゃん【写真提供:小笠原瑛作】
プロキックボクサーの小笠原瑛作選手と愛猫ヒメちゃん【写真提供:小笠原瑛作】

 プロキックボクサーの小笠原瑛作選手と3匹の愛猫、16歳の「レオン」くんと3歳の「ヒメ」ちゃん、2歳の「ルナ」ちゃんが送るほのぼの生活。昨年8月から約11か月間、毎回届くほっこりエピソードに心温められてきましたが、今回が最終回です。KNOCK OUTスーパーバンタム級初代王者となった瑛作選手は7月18日(日)に4か月ぶりの試合に臨みます。ベルトを持つ王者には責任と覚悟が求められますが、それはペットを飼う人間も同じ。「ねこ通信」22回目のテーマは「飼い主の覚悟」についてです。

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最年長レオンくんを迎え入れる時に父が大反対「生半可なことじゃない」

 近年は動物愛護の意識が社会に広がる一方で、多頭飼育の崩壊や動物虐待のニュースが尽きることはありません。また、コロナ禍により家で過ごす時間が増えてペットを飼い始めたものの、想像を超える世話の大変さに飼育放棄をしてしまう例も増えてきたといいます。

「僕には正直、理解しづらい感覚ですね」

 瑛作選手がそう話すにはある理由があります。とても大切に育て、16歳と高齢になった最年長のレオンくんですが、迎え入れる時にお父さんから強く反対された過去があるそうです。

「僕が小学5年生の時、『猫を飼いたい。飼わせて』と兄と一緒に頼み込んだんですけど、父は大反対でした。父は子どもの頃に犬や猫を飼った経験があって、動物を飼うのは生半可なことじゃないって知っていたんですね。

 だから『生き物を飼うのは簡単なことじゃない』と僕らに言い聞かせて大反対。でも、どうしても飼いたいと言い続けて、ようやく許してもらえた。それがレオンでした。

 ただこの年になって思うのは、今3匹の猫を飼えているのは父と一緒に暮らしているから。もし一人暮らしをしていたら、僕は迎え入れていません。猫が大好きだし癒やされるけど、現在ほど満足には面倒を見てあげられないと思うんです。ペットというより一緒に住むのだから家族。自分の子ども、家族という感覚で迎え入れるのだから、ある程度の覚悟は必要ですよね」