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動物の飼育放棄は「理解しづらい感覚」 猫を愛するイケメン格闘家の思い

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部・佐藤 直子

4匹目を迎え入れる計画も…「面倒を見られる数は決まっている」

甘えん坊な最年長レオンくん【写真提供:小笠原瑛作】
甘えん坊な最年長レオンくん【写真提供:小笠原瑛作】

 ペットというと「かわいい」「ぬいぐるみみたい」という感情が先走ってしまうかもしれませんが、人間と同じ命ある生き物。いざ迎え入れてみると、懐くまで時間がかかったり、食事やトイレ掃除に手間がかかったり、病気や怪我に悩まされたり、思い通りに進まないこともあります。

「うちもヒメとルナは保護猫だったので最初は全然懐かなかったし、近寄ると逃げることもあって『かわいくないな』って思う瞬間もありました。けど、猫も性格や性質はバラバラ。

 どんな猫にも愛情と責任を持って育てていくことが大切だと思います。そして、最後まで面倒を見るという覚悟も必要。かわいいだけじゃなくて、飼えば大変なことも多い。そういったことも含めた上で、自分の現状で飼えるかどうか、リアルに判断することが大切ですよね」

 自分が猫を飼える環境にあるのかどうか、しっかり判断することが大切です。時には「飼うのをやめよう」と判断することも、猫に対する優しさにもつながります。小笠原家では4匹目を迎えるプランもあったそうですが、最終的には飼わない判断をしたそうです。

「3匹目のルナを迎えた後、3匹も4匹も変わらないだろうから保護猫をもう1匹もらおうかという話が家族の中でありました。不思議なもので慣れてくると何匹でも飼えそうな気になってくるんですよね。

 でも、1匹1匹にちゃんと目をかけられるのか。面倒を見ることができる数って決まっていると思います。そう考えて、うちで面倒を見られるキャパシティは3匹までだねという結論に達しました」

 レオンくんが家族の一員になってから今年で15年目。つらく悲しい時はその愛くるしさに癒やされ、初勝利やベルト獲得の喜びは一緒に分かち合ってきた“弟”でもあります。

「やっぱり僕にとって猫の存在は大きいし、家族として猫がいることは癒やしになります」と瑛作選手。人生を豊かにしてくれる大切なパートナーであるからこそ、人間のエゴを貫いてはいけないと感じています。

「猫であっても犬であっても他の生き物であっても、覚悟を持って家族として迎え入れて、みんなが幸せな時間を過ごしてほしいですね」

 レオンくん、ヒメちゃん、ルナちゃんの3匹と暮らす小笠原家。これから人間も猫もますます幸せな時間を過ごすことでしょう。

(Hint-Pot編集部・佐藤 直子)