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「また飼えばいい」「早く立ち直って」 愛犬を亡くした人が嫌だった&救われた言葉は?

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

看取りの有無はペットロスに影響する?

よく似たぬいぐるみを買い求めて心を慰めたという人も(写真はイメージ)【写真:写真AC】
よく似たぬいぐるみを買い求めて心を慰めたという人も(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 看取り経験の有無はペットロスやペットロス症候群に関係しているのでしょうか? そこで経験別の結果を見てみましょう。

【看取ることができた人:194人】
<ペットロス>
「ペットロスの経験あり」82.5%(160人)
「ない」8.8%(17人)
「現在もペットロス」8.8%(17人)
<ペットロス症候群>
「ペットロス症候群の経験なし」62.4%(121人)
「経験あり」34.0%(66人)
「現在も症状がある」3.6%(7人)

【看取ることができなかった人:131人】
<ペットロス>
「ペットロスの経験あり」79.4%(104人)
「ない」11.5%(15人)
「現在もペットロス」9.2%(12人)
<ペットロス症候群>
「ペットロス症候群の経験なし」は80.9%(106人)
「経験あり」14.5%(19人)
「現在も症状がある」4.6%(6人)

 ペットロスの有無に愛犬を看取る経験の有無はあまり関与していないようです。しかしペットロス症候群に陥った人は看取ることができた飼い主さんの方が2倍以上多く、息を引き取る現場に立ち会うことで悲しい思いがいつまでも消えなかったとも推測できます。

愛犬を亡くしてつらかったこと「一緒に寝ていた温もりが消えてしまった」

 愛犬を亡くすというつらい経験。その心情とはどのようなものでしょうか。実際に寄せられたコメントを見てみましょう。

【愛犬が亡くなってつらかったこと】
「やはりいくら動物といえども大切な家族。一緒にずっと生活をともにしてきた自宅の至る所に思い出がしみ付いている。自宅に戻った時、いつも喜んで迎えにきた姿がない。一緒に寝ていた温もりが消えてしまった」(女性・50代)
「もっと一緒に遊んであげれば良かった、もっと散歩にたくさん連れていってあげれば良かった、と後悔ばかりが浮かんできたことがつらかったです」(女性・30代)
「亡くしてすぐは、楽しかった思い出が脳裏によみがえる時がしょっちゅうあったのがつらかったです」(男性・40代)

 愛犬を亡くした後に気を紛らわせてきた方法についても、さまざまなコメントが寄せられていました。

【どんなことをして気を紛らわせた?】
「亡くなった犬そっくりのぬいぐるみを買いました」(男性・40代)
「できるだけ外出するようにしました。普段から交友関係が広い方ではなかったのですが、数少ない友人と無理やり会う約束をし、少しでも愛犬を忘れる時間を作るようにしました。友人と他愛もない話をしている時だけは、気が紛れたような気がします」(女性・40代)
「撮り溜めていた愛犬の写真や動画を見ていました」(男性・30代)

「気を紛らわすと死から逃げているようで何もせず泣いていた」「何をしても気が紛れることはない」というものもありましたが、多くの飼い主さんがそれぞれ自分に合った方法で痛みがやわらいでいくのを待っていたようです。

新しい犬をお迎えする? 「別れが来るのがつらくて飼う気になりません」

 喪失感を埋めるために考えられる手段として、新しい犬のお迎えがあります。現在も犬と生活しているかを問う設問では、「飼っていない」が62.5%の203人、「飼っている」が37.5%の122人でした。その理由はやはり、人それぞれのようです。

【現在飼っていない人】
「ただ知識も経験もないままかわいいというだけで大型犬を飼ってしまい、本当にかわいそうな最期だったので後悔しか残っていないため、もうわんちゃんは飼えないと思いました」(女性・50代)
「とてもやきもち焼きな子だったので、他の子をお迎えすることを嫌がるような気がして飼っていません」(女性・20代)
「やはり別れが来るのがつらくて飼う気になりません」(男性・50代)

【現在飼っている人】
「新しく飼い始めたわけではなく、元々2匹飼っていた」(男性・60代)
「犬のいない生活が考えられなかったことが一番の理由で、先代犬が亡くなって4か月ほど経った頃にたまたま今の犬(保護犬)と出会ったので飼うことにしました。その後、やはり先代犬と同じ犬種の犬が欲しくなり新たに1匹迎えることにし、ペットショップで購入しました」(女性・40代)
「寂しさを癒やすためにわんちゃんの(柴犬限定)ネットサーフィンしていたら、亡くなった子とよく似ている子が里親探しのページにありすぐに連絡し対面させてもらい、気に入りうちに来てもらうことになりました。それと、運命を感じたのがペットホテルに行った時に亡くなった子と同じ団体で生まれたことでした。運命を感じました」(女性・60代)