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60代で「解約する」「枚数を減らす」という人も…50代が抱くクレジットカードへの不安

公開日:  /  更新日:

著者:Hint-Pot編集部

60代でカード解約を考える人も 具体的に何を見直す?

60代で「カードの保有枚数を減らす」「解約する」という人も(写真はイメージ)【写真:写真AC】
60代で「カードの保有枚数を減らす」「解約する」という人も(写真はイメージ)【写真:写真AC】

 50代はカード利用歴も長く、生活必需品になっている人も多いでしょう。しかし、60代で迎える人が多い引退・退職といったライフステージの変化も気になるところです。

 そこで、定年後にクレジットカードを見直すかどうかを尋ねる設問では、「見直す予定」(33.7%)と回答した人が3割以上でした。見直し方法としては「解約退会」(66.3%)が「新規発行」(33.7%)を大きく上回りました。新規発行を考えている人に、発行予定のカードランクを聞いてみると「一般カード」が67.6%と最も多くの回答を集めました。

「別のカードを作りたくなった時に作れないかも」自身の今後に不安の声

 では、定年退職や老後に向けた“クレジットカードに関する不安”とは、具体的にどのような内容なのでしょうか。自由回答を見てみましょう。

【今後のクレジットカードに関する不安の声1】
「ある年齢以上になると、更新が停止してしまうのではないかという心配が大きい。また自分が死亡した時に残された子どもたちが困ってしまうのではないかという心配がある。ユーザーとしてのカード登録は残ったままとなり、更新カードが発行されてカード会社に迷惑がかかるのではないかという不安もある。死亡だけでなく認知症になった際にうまく使えず詐欺に引っかかることや、恐らく暗証番号なども忘れたりもするであろう将来にゾッとする」(男性・自営業、自由業)

 この方は普段からニュースなどをよく見ているタイプかもしれません。身内の死後に携帯電話や定期購入物、クレジットカードの解約などに大きな時間が割かれた……という話はよく報じられており、近年はそうした事態を避けるためにも「終活」の存在が注目を集めています。自分自身のこととして、しっかり向き合って考えておく姿勢は大切ですね。

【今後のクレジットカードに関する不安の声2】
「年金収入だけになった時に、カードを持ち続けることができるのかが心配です。まったく保持できずにすべて現金だけで生活するとなると、高額の商品はなかなか買えなくなるので、大きい買い物が難しくなるのではないかと心配です」(女性・契約社員、嘱託社員)
「家族に内緒で支払い用の口座にへそくりを貯めて、クレジットカードを使っていますが、定年後はそうもいかないでしょう。友人との付き合いや趣味にお金をかけられなくなることは確実で、楽しみが減るだろうと不安で仕方ありません」(男性・正社員)
「クレジットカードはポイント還元率が高いので今後も使用していこうと思っています。もし別のカードを作りたくなった時に作れないかもしれないと思うと少し不安です。また定年退職後は海外に旅行をしたいと思っているので、使用制限額は今まで通りが良いですが、収入によって変わってしまうのではないかと不安です」(女性・専業主婦)

 あまりにも無茶な金額の“浪費”はどの年代でも控えるべきですが、楽しみやストレス解消としての“消費”を楽しんでいる人は多いもの。これまで通りの生活を送りたいと考えるのも無理はありません。

「人生100年時代」とも言われる現代において、50代は未だ人生半ば。ライフスタイルと定年後の状況変化を検証して、ストレスが少ない老後に“最低限必要なもの”を把握しておくことで、不安を軽減できる可能性もあります。そこに今後の生活に合ったカード選びも含めてみてはいかがでしょうか。

(Hint-Pot編集部)